ソフトバンクの海野隆司捕手(27)が14日に行われた日本ハムとのオープン戦(みずほペイペイ)に「8番・捕手」で先発出場。走塁時に右太もも裏を痛めるアクシデントに見舞われ、途中交代した。

 7回の一死一、二塁の場面だった。二塁走者の海野は牧原大の左前打で三塁に進塁したが、塁上で右太もも裏を抑えるしぐさを見せながら苦悶(くもん)の表情。そのまま足を引きずりながら、ベンチへと下がった。

 試合後、小久保監督は「あの痛がり方を見たら厳しいでしょうね。おらんもんとして次の手を考えています」と語り、12日に二軍行きを通達した渡辺の再昇格を明かした。

 海野は15日に病院で診察を受ける予定。この日は試合後、自らの足で歩いて球場を後にした。「自分が決めることではない」と前置きしながらも「やりたい」と強い気持ちを見せた。

 甲斐が巨人へ移籍し、チーム内の正捕手争いはし烈化。キャンプから各捕手がしのぎを削ってきたとはいえ、現時点で海野は正捕手候補の一番手であることに変わりはない。昨年51試合に出場し、この日も開幕投手を務める有原とバッテリーを組んだ鷹の背番号62が仮に長期離脱となれば、チームにとって致命的な痛手となることは間違いない。

 また、軽症で済んだとしても少なからず何らかの影響は避けられそうもない。首脳陣はオープン戦を「バッテリーの信頼関係を見極める期間」として捉え、投手に合わせて誰がマスクを被るか、日程を計画しながら実行してきた。そのシナリオの練り直しは必須で、実際に高谷バッテリーコーチも「そこも含めて考えてはいます」と語った。

 最悪の事態を想定することも首脳陣の仕事だが、海野の診断結果はまだ出ていない。リーグ連覇、そして日本一を目指すチームにとって「杞憂」で終わればいいのだが…。