ソフトバンクの山川穂高内野手(33)がまな弟子のリチャード内野手(25)に向け、新たな「金言」を説いていた。

 13日の巨人とのオープン戦(みずほペイペイ)に「4番・一塁」で先発出場。第1打席で左手に死球を受けて途中交代し状態が心配されたものの小久保監督は「(交代後も裏で)打撃していたみたい。大丈夫です」と語り、山川本人も「全然大丈夫」とコンディションに全く問題がないことを強調した。

 そんな主砲の身を誰よりも案じていたのが、リチャードだ。第1打席は「山川さんの死球もあって、いろいろ雑念がある中で打席に行っていた」と師匠を心配し過ぎる余りに頭が整理し切れず、空振り三振に倒れた。

 しかし、第2打席では雑念を引きずることなく気持ちを集中させた。マウンド上の山崎が投じた真っすぐを捉え、打球は左中間席に飛び込む2試合連続の一発。師匠の山川も「打ったコース、打った角度と方向。全部含めていい本塁打だった」と称賛したほどだった。

 リチャードが迷いを消し去り、切り替えられた要因の一つには山川から教えられた「フル活用の勧め」があった。12日にはリチャードに対し、球団が招へいしたメンタルパフォーマンスコーチ・伴元裕氏(39)と「毎日話をすること」を提案。その狙いについて山川は「あいつの場合はどんどん活用して迷いなく打席に入れば(いい)。伴さんもそうですけど、スコアラーの人がいたり、スキルコーチがいたり。自分がやりたいものに対して、そこは全面協力してもらった方が僕はいいと思う」と明かす。

 リチャードも伴氏に関して「いろいろ考えないように、シンプルに打席には入れるように一緒に考えてもらっている。僕にとっては良い存在」と述べており、その取り組みが有効活用できていると言い切っている。

 全ての邪念を消し、飛躍の道へとつなげる。鷹の主砲からの助言は「未完の大器」と呼ばれ続けているリチャードをいよいよ覚せいさせようとしている。