阪神・岡田彰布オーナー付顧問(67)が9日の巨人とのオープン戦(甲子園)で、指揮官退任後では初となるテレビ解説者として出演。MBSの中継番組で歯にきぬ着せぬ〝岡田節〟を見せ、新生・藤川虎をさまざまな角度から語り尽くした。猛虎を38年ぶりとなる日本一へ導いた〝レペゼン阪神〟の存在感は今なお絶大。シーズン開幕以降も、チーム内外に大きな影響を及ぼすこととなりそうだ。

 この日の試合は先発した西勇が3回途中まで11安打8失点でKOされ、2―8で完敗。岡田顧問はプレーボール直後こそ穏やかな雰囲気を漂わせていたが、守りのミスをきっかけに初回から失点を重ね、その口調は徐々にヒートアップしていった。初回一死一、三塁から高めの直球を捉えられて先制の犠飛を許した場面では「高めはアカン、配球がアカン。安易にいって流れが変わってしまいますね」とさっそくバッテリーの配球に苦言を呈した。

 序盤で試合の大勢が決したとあって、岡田顧問は〝居酒屋解説モード〟に突入。「MLBとの交流試合をやっても、あんまええことないよな。思い切ってインコースも攻められない。日本でやってるのに、みんなメジャーの味方になってるからね。どっちか言うとこっちがワルモンですよ」と愚痴をこぼしたかと思えば、5回二死一塁から左飛に倒れた巨人・キャベッジに「でもアレ、東京ドームやったらホームランですわ」とNPBの〝球場格差〟についてもチクリ…。放送終了まで、中継ブースから笑い声が絶えることはなかった。

 指揮官在任時の裏話や脱線だらけの解説は〝岡田ロス〟に悩んできた虎党たちからも大好評。X(旧ツイッター)では「岡田さん」がトレンド入りするなど、大きな反響を呼んだ。岡田顧問は今後も在阪各局で精力的に阪神戦の解説を務める予定とあり、ファンからの期待は大きい。

 オーナー付顧問として一歩引いた立場を保ちながらも、愛する猛虎へのコミットは続けていく。春季キャンプ中には前川に打席内でのタイミングの取り方を伝授すると、ここから21歳の若武者の打撃は一気に上向きに。オープン戦で12球団トップの打率4割5分をマークするなど、大飛躍の気配を漂わせている。

 球団内からは「今もこうしてチームを気にかけてくださるのはありがたい。本当に阪神を愛していることが伝わってくる」と感謝の言葉が上がる一方で「今は藤川新監督の下で、新しいチームをつくっていこうとしている時期。もう少しお手柔らかにしてくれるとありがたいんだけど…」との意見も。「これからも岡田さんの発言は〝阪神世論〟に大きな影響を与えることになるだろう。シーズン開幕以降、それがどのように作用するのか…」との声もあった。

 オーナー付顧問への就任が正式発表された際、粟井球団社長は「厳しい解説、評論は持ち味ですし存分に発揮していただければ。そうでないと面白くありませんもんね」と期待を寄せていた。口に苦い良薬として、今後もチームを支えるか、注目だ。