ろうたんも由伸さんも必要ない! 「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」の強化試合が5日に京セラドームで行われ、日本代表はオランダ代表に5―0で快勝した。先発した宮城大弥投手(23=オリックス)は3回を無安打、4奪三振のパーフェクト投球。来年3月に開催されるWBCでも活躍を期待されるが、その内面も大きな進化を遂げている。

 まさに圧巻投球だった。打者9人に対して計40球を投げ、一人の走者も許さない〝完全投球〟でオランダ打線を圧倒。最速151キロの速球と落差のある変化球で手玉に取り、予定されていた3イニングを完璧に封じた。

 チームも6人の継投でわずか1安打に抑える完封リレー。宮城は来春に控えるWBCの本番でも投手陣のキーマンとなりそうだが、本人に慢心はない。「まずはシーズンを通していい成績を残したい。もっと監督、コーチ陣にアピールして選ばれるように」と殊勝に話し「まだ若いので若い人らしく必死に頑張っています」とはにかんだ。ただ、周りは内面の成長を感じ取っている。

 オリックス関係者は「WBCをきっかけに宮城は顔つきが変わり、自覚が出てきている。今年は体も大きくなったし、背中もすごい。ピッチングも感覚で投げるようなところがあったが、今はデータとしっかり向き合っている」と変身ぶりに感心するばかりだ。

 これまで山本由伸投手(26=ドジャース)の弟分としてかわいがられ、2023年のWBCでは当時ロッテに在籍していた佐々木朗希投手(23=ドジャース)との仲のよさが注目された。宮城は佐々木を「ろうたん」と呼び、あまりの蜜月ぶりにロッテとオリックスで2人の〝越境コラボグッズ〟まで発売されたほどだ。

 来年のWBCでも再び顔合わせする可能性もあり、ほっこりとした光景を楽しみにするファンもいるかもしれない。しかし、もうあの頃の宮城とは違うという。周囲は「独り立ちしている。ジャパンのエースは俺だ、という気持ちが伝わってくる」ともはや山本も佐々木も必要ないとみており「何ならメジャー挑戦も考えているだろう。同じタイプの今永(カブス)が結果を出したことも刺激になっているんじゃないか」と2人に続いて海を渡るとの声も聞かれる。

 前回大会は1次ラウンドのチェコ戦だけの登板に終わっただけに「どんな場面でも投げられるというところを見てほしい」と思いは強い。大人になった宮城が侍ジャパンの屋台骨となる。