ソフトバンクは2日に宮崎キャンプを打ち上げ、救援右腕の尾形崇斗投手(25)がブルペンで〝大トリ〟を務めた。
野手陣が練習試合に向けてグラウンドで準備を続けた中、有原、オスナといった面々はブルペンに入り、最後に1人で投球練習を行ったのが尾形だった。実戦を想定しながらカウントを設定し、直球や変化球を確かめながら投げ込み、その様子を小久保監督も15分以上、ジッと見守った。
そんな尾形は今キャンプでひたすらブルペンに足を運んだ。自分が投球しない日も、師匠でライバルと語る守護神・オスナだけでなく左投手しか投球しない時もチームメートを凝視し続けた。尾形は「行ける時はだいたい行ってます」と意識的な行動だったことを明かしたが、そこまで通い詰めた理由は何だったのか。
「球って作品なんですよ。その人がどういう動きをしたからその球が出るのか(を見る)。動きと投じられた球には理論的に合うものがあるので。いろんな人の作品を見て理解することがすごく大事」
他の投手が投じた球筋や球質を自分の目で確認し、過程を理解することで参考にすべき点を自身の投球に応用できるという。たとえサイドスローであっても左投手であっても関係ない。こうした理由から今キャンプは「目を使う」ことをテーマに、ブルペンに限らず練習中から他の選手の動きに目を配ってきた。
「ブルペンは美術館なんです。パフォーマンスにはその人の練習方法、動き、食事から睡眠までつながってくる。みんなが20年、30年間で築き上げてきたスキルがここにふんだんにあるわけじゃないですか。それを見ずにはいられないっす」
今季の飛躍が期待される尾形。足しげく通った美術館で感性を磨き、己の〝作品〟を研ぎ澄ましていく。












