オリオールズにとって菅野智之投手(35)は、あらゆる意味で特別な存在になるかもしれない。今オフに巨人から海外FA権を行使し、ボルチモアを新天地に選んだオールドルーキーによって「オリオールズは日本でも観客を獲得する」と米メリーランド州の地元メディア「ボルチモア・バナー」が報じている。

 24日(日本時間25日)の配信記事では菅野がフロリダ州サラソタのスプリングトレーニング期間中、ここまで最も注目を集める存在となっていることをリポート。菅野が囲み取材に応じる際には、チームの看板選手であるガナー・ヘンダーソン内野手(23)やアドリー・ラッチマン捕手(27)の時以上に数多くの日米の記者が輪を作り、互いに好位置を奪い合う様子についても触れている。

 同メディアは「スガノは自分の力を発揮するだろう。もちろんボルチモアでは、35歳の彼がメジャーリーグにどのように適応していくのか注目されている。しかし、日本の野球ファンがこれまで以上にオリオールズに注目していることから、海外からの注目はさらに高まるかもしれない」とも解説。同じ巨人から移籍してきた上原浩治氏(49)、藤浪晋太郎(30=現マリナーズ傘下所属)に次いで日本人3人目のオリオールズ所属選手となった中で「スガノを取り巻くメディアの注目度はウエハラやフジナミを上回っている」ことも強調している。

 メジャーリーガー・菅野が多くの日本メディアやファンから熱いまなざしを向けられている理由について、同メディアは「何より彼自身がビッグネームであることだ」。NPBで3度のMVPに輝き、12シーズンで平均防御率2・45の素晴らしい成績をマークした点もクローズアップ。日本の人気球団である読売ジャイアンツの生え抜きエースとしてFA移籍までプレーし続け、叔父である原辰徳氏(66)についても「巨人軍の有名選手であり、名監督だった」と紹介している。

 そして3月にカブスと東京ドームで開幕戦を行うドジャースがスーパースター・大谷翔平投手(30)を擁し、日本のファンをさらに獲得しようとしている動きに触れつつ「本拠地のドジャースタジアムには日本語の看板が掲げられ、特製グッズも用意されている」とも解説。これにならって同メディアはボルチモアも海の向こう側から大きな経済効果を得られると指摘した上で「スガノはオオタニほど有名ではない。しかし日本ではスガノは依然として注目に値するであろうし、オリオールズはこれまであまり経験したことのない国際的な脚光を浴びることになる」と予測している。

 早くも開幕前から現地では、菅野の存在の大きさに驚きを持って受け止められているようだ。