ホンダとの経営統合が白紙になった日産に今度はイーロン・マスク氏率いる米テスラによる再建計画が浮上している。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は21日、テスラの日産への出資計画を特ダネで報じた。報道を受け、日産株は同日、高騰し、終値は9・47%高の458・8円を付けた。FTによれば、自民党の菅義偉元首相や首相補佐官を務めた和泉洋人氏、テスラの元社外取締役の水野弘道氏らがテスラ側に提案しているという。
日産は昨年12月にホンダとの経営統合に向けての話を進めていたが、今月13日に協議、検討の終了が発表された。「日産はホンダと経営統合しなければ生き残れないところだったが、交渉では事実上、ホンダの子会社になることに反発し、破談した。先行き真っ暗のところで、日産の本社がある横浜を地盤にする菅元首相らが存続に向け、動いたことになる」(業界関係者)
FTの報道にマスク氏は「テスラは工場こそが製品。サイバーキャブの生産ラインは自動車業界ではほかに類を見ない」とXで反応。テスラは来年量産化を計画している完全自動運転のロボタクシーの生産工場として、米国内にある日産の工場取得に関心があるようだ。
「交渉が進めば、まずはルノーが保有する日産株を買い受ける話になってくる。日産が本気で立て直しを図るなら現経営陣や社員の大幅リストラは避けられない。マスク氏を社長に迎え入れるくらいの荒療治が必要になってくる」(同)
マスク氏がトップに就くようなことになれば、〝コストカッター〟として恐れられたカルロス・ゴーン元会長以来の激震に見舞われることになりそうだが…。












