日本ハム・野村佑希内野手(24)が猛打を見せ始めている。
プロ7年目を迎えた未完の大器は16日に行われた楽天との練習試合(名護)に「4番・指名打者」で先発出場。1点を追う6回一死満塁の第3打席で左越えの逆転二塁打を放つと、8回先頭で迎えた4打席目も右中間二塁打で得点をお膳立て。さらに第5打席でも左中間を破る適時三塁打を放ち、3安打4打点の大暴れだ。
11日の楽天戦(金武)でも2安打1打点をマークした野村は、これで対外試合2試合で計5安打5打点。昨季56試合の出場で打率2割1分、2本塁打、9打点と精彩を欠いたことがウソのように打ちまくっている。
新庄剛志監督(53)が指名した「開幕4番」が発奮材料になっていることは間違いないが、球団周辺では「指揮官の持つ特異な能力も大きいのでは」という声もある。それが各選手の性格を熟知した上で巧みに使い分ける「選手操縦法」だ。
新庄監督は選手に合わせ、指導法や助言法を変えている。例えば、温厚な性格で普段から笑顔が絶えない清宮幸太郎内野手(25)にはあえて厳しい言葉を連発。昨シーズンも清宮がどんな活躍を見せても最後まで褒めることはなかった。この手法が清宮の闘争心を駆り立て、本人の成長につながったといわれている。
それに対して野村は清宮とは異なり、普段は感情を表に出さないタイプ。チーム関係者の一人はこう漏らす。
「ジェイ(野村の愛称)は気持ちを表に出さないので、監督は本人を一度どん底まで突き落とし、そこから奮起させる方法を試みているのだと思います。落として褒めることでジェイの気持ちを高ぶらせているように見えますから。今の結果はまさにこのおかげもあると思います」
その言葉通り、この日も試合後の指揮官は投手陣に関しては「ノーコメント」とひと言。一方の野村については絶賛しまくった。
「満塁での(1点が)欲しい時に左翼オーバー。走者がいない時の右中間。で、もう1回回ってきて今度は左中間。みんなも分かるように打ち方も変わりましたからね。気持ちも去年、(野村を)ずっと二軍で過ごさせて、その過ごした悔しさを僕が『開幕4番でいくよ』って言ってね。グーッと下からこみ上げてくるものがあるというか。こういう今日の打点付きのヒットはかなり自信になってくる。ホームランはいらない。こういうヒットでいい。このまま続けていってほしいですね」
個性に合わせ選手を奮起させる新庄流指導法が早くも効果テキメンならば…。野村の覚醒は時間の問題かもしれない。












