パ首位独走のソフトバンクは30日の楽天戦(楽天モバイル)に10―1の大勝を収め、今季5度目の5連勝を飾った。貯金を今季最多の30とし、優勝マジック「42」が点灯。打線が17安打と活発で、6回まで無安打投球のモイネロは7勝目を手にした。

 4月19日の西武戦以来、負けなし6連勝中の難敵左腕・早川を相手に勝つべくして勝った。不動の4番・山川穂高内野手(32)が初回に決勝の17号先制3ランを放ち、8回には本塁打キング独走の18号2ラン。後半戦に入って4戦4発で「練習(の内容)が良くて、試合も良くて、と比例してつながってくると明日以降も打てる可能性が高くなる」と完全復活の手応えを強調した。

 5月末から7月上旬にかけて実に30試合、130打席も代名詞の一発が鳴りを潜め、不動の4番として苦しみ抜いた。チームはその間、左投手を先発に立てられる「左腕攻め」にあった。7月前半は3勝8敗。数字上、右投手よりも結果の出ていない左投手を他球団が多用してくるのは、それ以上の策が見出せないゆえだが、結果的に苦戦が続くたびに責任を感じていたはずだ。

 左腕をぶつけられるチームの対抗策のカギは右打者。とりわけ「右の中軸」の存在感が大きい。左に苦戦し、前後を打つ打者を含めチーム全体の状態が次第に落ちていく…。7月前半に現実となった時、不動の4番にとっては最も辛い時期だったはずだ。

 この日は、7月に入って不振だった5番・近藤が猛打賞と快音を連発させた。村松打撃コーチは試合後「山川が打つと勝敗に直結するし、近藤もそうだが、打線のつながりが出てくる。いい流れ」と、絶対的4番の2発5打点の大暴れを喜んだ。

 他球団がすがる思いで繰り出してきた〝左腕地獄〟からの脱出。山川復活、もう止められない。