ドラ1の評価がうなぎのぼりだ。西武は27日の日本ハム戦(エスコン)に3―1と勝利し、後半戦初勝利。借金を31とした。

 先発したドラフト1位・武内夏暉投手(23)は6回2/3を投げ、7安打1失点でチームトップタイの6勝目(2敗)を挙げ、防御率を1・67とした。

 試合を決めた大きなポイントは味方に3点の援護をもらった直後の6回の投球だった。

 先頭・万波を二塁打で出塁させ、無死二塁。万波が生還すれば試合の流れが変わりかねないこの場面で、武内―炭谷のバッテリーはギアを上げ、三振を奪いに行った。

 続く8本塁打のレイエスをストレートとツーシームで押し込み、最後は外角に沈むチェンジアップでまず空振り三振。9本塁打のマルティネスはストレートをファウル、バックドアから入ってくるカーブで緩急をつけ、フィニッシュは高めのつり球でバットは空を切った。

 コンタクトされたら何が起きるか分からないゲームの〝要所〟で、外国人2人を炭谷の注文通り三振斬り。そして野村を一邪飛に打ち取り、二走・万波を二塁ベースにクギ付けとした。

 武内はこの場面を「ピンチになっても攻める気持ちを持って投げられました。三振が欲しいところで三振を取ることができたので、相手に流れを持っていかれなかったと思います」と振り返り、炭谷は「思い描いた通り」と要求に応えたルーキー左腕の勝負度胸と制球力を称えた。

 借金31を抱えパ・リーグ最下位に低迷するチームの中で6勝を挙げ防御率1・67をマークする黄金ルーキーをメジャーも注視している。

 ロッテ・佐々木朗希投手(22)を追い掛けるメジャー関係者も「世代のトップの佐々木があんな調子では、武内君がこの世代の代表格になるのは時間の問題。なによりあのサイズの体(身長186センチ、体重90キロ)を使いこなし、コマンド(狙ったスポットに投げる能力)も一級品。左から角度のある球を投げられることも魅力的で、高いけん制能力を含め総合力が高い」とベタボメだ。

 メジャーが注目する佐々木朗がトラブっている間に、同世代の超新星・武内がその注目を一気にさらっていきそうな活躍を見せている。