重鎮たちのオーラにのまれてしまった!? 交流戦開幕戦となった巨人―ソフトバンク戦(東京ドーム)は「王貞治DAY」として開催され、ホームの巨人が0―2で完敗。レジェンドたちが集結したことで、試合前から巨人サイドには異様な雰囲気が漂っていたそうで…。

 大事な一戦に花を添えられなかった。巨人がパ首位を独走中のソフトバンクに今季8度目の零封負け。先発した山崎伊が6回103球を投げ、1失点とゲームメークしたものの打線はつながりを欠いた。1点を追う6回には無死一、三塁と最大のチャンスも訪れたが、本塁生還はかなわず最終的にはわずか3安打に終わった。

 試合後の阿部慎之助監督(45)は「投手は責められないですね、ずっと。(山崎伊は)先制点を与えないようにやっている姿も見えるし、何も責めることはないです」と力投した投手陣を擁護しながらも、低空飛行が続く打線には強く奮起を促した。

左からソフトバンク・小久保監督、張本勲氏、王貞治球団会長、原辰徳氏、巨人・阿部監督(球団提供)
左からソフトバンク・小久保監督、張本勲氏、王貞治球団会長、原辰徳氏、巨人・阿部監督(球団提供)

 もしかすると、通常時とは異なる本拠地のムードが〝重圧〟として肩にのしかかったのかもしれない。この日は王貞治ソフトバンク球団会長(84)と張本勲氏(83)、そして前監督の原辰徳氏(65)ら球団のレジェンドOBたちが一挙に集結。特に原氏は監督退任後初となる本拠地グラウンド登場ということもあり、チーム関係者からは「今日はさすがにいつも以上の緊張感がある。いつどこで原さんたちとお会いするか分からないこともあって、みんな背筋が伸びている」と一種独特の張り詰めた空気に包まれていることを明かしていた。

 昨季までチームを率いた名将が東京ドームに〝凱旋〟するとなれば、ナインは必然的に力が入る。前出の関係者は「この緊張感をいい方向に出せればよかったんですけどね。特別試合ということもあって、どこか余計に力んじゃった部分はあるのでは」と分析した。

 この日は皮肉ながらもレジェンドOBたちの強烈な存在感に加え、パ首位チームの底力に「ダブル」で飲み込まれてしまった格好の阿部巨人。上位争いを続けるためにも、逆境をはねのける〝胆力〟が求められそうだ。