昨季のセ・リーグMVPがスタートでつまずいてしまった。阪神・村上頌樹投手(25)が2日のDeNA戦(京セラ)で今季初先発し、まさかの5回5失点(自責1)で黒星発進となった。
痛恨だったのは初回の投球だ。先頭打者の度会に1ストライクから4球連続のボール球で四球を与え、リズムを崩した。一死一、三塁とピンチが広がると、内野ゴロを三塁手の佐藤輝がはじいて先制点を献上(記録は失策)。なおも二死満塁となり、山本には9球粘られた末に走者一掃の3点適時三塁打を浴び、大勢は決した。
村上は3回にも一死満塁から一塁手・大山の野選で5点目を失い、不運が重なったとはいえ、被安打7との内容に昨季までの〝らしさ〟は見られなかった。村上は「先頭からいきなり(四球を)出してしまったのでリズムが悪かったですし、その後も失点してしまった。(球の)質があまり良くなかった。緊張感もありましたし、力んでしまったのでもう少し落ち着いて投げればよかった」と反省の言葉を並べた。
その右腕については、春季キャンプ中から他球団関係者から気になる情報が聞かれていた。
「今季の村上は徹底マークの対象でしょ。全ては言えないですが、走者を出してからの投球動作にある癖があるということを複数の人間が気づいてますよ」。確かなのか揺さぶりなのかは定かではない。それでも、リーグ全体から〝村上包囲網〟を敷かれていたことは事実だろう。
実際、この日のDeNA打線は村上のフォークに空振りする機会が少なく、本人は「(球が)浮いているのが当てられていた」。昨季と今季の相手打線の反応については「自分(の調子)があんまりだったので、そこまで分からなかったですが、感じたところはあった」と変化を認めていた。
まだ開幕したばかりだが、チームは1勝3敗で単独最下位。京セラドームでの連勝は「9」でストップし、昨季から続くDeNA戦の連敗は「6」に伸びた。村上の乱調と相まって、連覇への不安が噴出する本拠地開幕戦となってしまった。












