メドが立った――。ソフトバンクは15日の西武とのオープン戦(ペイペイ)に1―4の逆転負け。唯一の得点シーンは初回だった。「1番・中堅」で先発出場した周東佑京内野手(28)が技ありの左前打で出塁。これを足がかりに一死一、三塁と好機を拡大して、ウォーカーの三ゴロの間に周東が生還して先制点を奪った。
今春チームはさまざまなオーダーを試してきたが、その中で4試合連続の1番起用だった。この日を含めて3試合連続で初回に安打で出塁して得点を記録。オープン戦はここまで28打数9安打、打率3割2分1厘。今月に入り「タイミングをどれだけゆっくり取れるか」と、すり足ぎみのフォームから足を上げる打ち方に微調整した。自分の間合いをつかみ、ボールの見え方も改善。結果と内容が伴い「早く、明日からでも開幕してほしい。それくらい状態がいい」と語るまでに状態を上げてきた。
球界屈指の脚力の持ち主で「世界の周東」の異名を取る。チームは「1番周東」の固定起用が、2024年の戦いを占う上で大きなカギとされた。開幕まであと2週間。首脳陣の間からはすでに〝合格通知〟が出されている。コーチの一人は「もともと周東を1番に固定したいけど、あまりにも良くなければ使えないという考えだった。攻撃的選手を起用するプランを試したり、競争をあおる中でここにきて周東が自分のバッティングをできつつある。オーダーの形が見えてきているのは確か」と踏み込めば、別のコーチも「もう大丈夫」と太鼓判を押した。
試合後は「今の時点で、やれるなっていう感覚がある」と腕をぶした周東。最終決定権者の小久保監督も、韋駄天の自覚ある成長に目を細めているはずだ。












