大きな壁を打ち破った。パリ五輪代表選考レース最終戦となった名古屋ウィメンズマラソン(バンテリンドームナゴヤ発着=42・195キロ)は10日に行われ、安藤友香(ワコール)が2時間21分18秒で優勝を果たした。1月の大阪国際女子マラソンで前田穂南(天満屋)がマークした2時間18分59秒の日本記録には届かず、代表のラスト1枠に前田が内定した。

 夢切符を手にすることはできなかったが、堂々たる走りを披露した。初マラソンとなった2017年の同大会で2時間21分36秒をマーク。しかし、その後は「初マラソンの記録がしがらみになった。あまり意識していないつもりでいたけど、どこかで意識していた」という。それでも、この日は7年ぶりに自己ベストを更新。「ものすごくいいタイムではないけど、初めて走った時の記録を同じ名古屋で塗り替えられた。自分の中で一歩進めたかな」と安堵の表情を浮かべた。

 目標とするパリ五輪には届かなかったが「やっと時計を動かすことができた。今日を新たなスタートとして頑張りたい」。東京五輪では1万メートルで代表に入るなど、トラック種目でのパリ五輪出場のチャンスは十分にある。「終わったばかりでこれから整理するところ。コーチと相談して決めたい」と話すにとどめるも、今後に向けて明るい兆しが見えた一戦となった。