阪神は8日のヤクルト戦(甲子園)に5―6で敗れ、開幕から続くオープン戦の連敗はついに7にまで伸びた。

 開幕前の調整期間とあり、当然ながら勝敗をどうこう問われる時期ではない。せやけど負け方がどうにもアレすぎたわ…。ゲーム序盤の3回までに打線は5点のリードを先発の青柳にプレゼント。前日に今季の開幕投手を通達された背番号17は4回1安打2四球無失点と上々の仕上がりを披露し、ベンチからの信頼に応える頼もしい姿を見せてくれた。

 5―0の楽勝展開が突如暗転したのは8回二死一塁の場面からだ。5番手として救援登板した桐敷は増田をカウント2―2まで追い込むと、イージーな右邪飛を打ち上げさせる。ところが右翼・前川はいち早く落下点に入ろうとしたことが災いしこれを失策。3アウトチェンジかと思われたシーンで起きた小さなミスから傷口はどんどんと広がっていく。

大量失点のきっかけを作ってしまった森下翔太
大量失点のきっかけを作ってしまった森下翔太

 抜群の制球力を武器とする桐敷はここから2連続四球とし、気がつけば二死満塁。すると今度は遊撃・小幡、中堅・森下らが守りのミスを連発し、このイニングだけで合計4失策。一挙に6点を奪われるビッグイニングを自らのミスで演出してしまい、大逆転負けを喫することになった。

〝甲子園の魔物〟にのまれてしまう高校野球のような一幕を試合後の岡田監督は「なあ、俺も初めてやで。1イニング4失策って。すごいことが起きるなあ…。オープン戦でよかった? まあそうやな」とトホホ顔で振り返る。守備の乱れを嫌う岡田監督だけに、「この日ばかりは大激怒するのでは」と虎番たちも身構えていたが、「(自分からは)何も言わん方が気が引き締まるんとちゃうか? ゴチャゴチャ言わんほうがな」と終始サバサバとした態度を貫いた。

 1回3安打2四球6失点という投球内容で敗戦投手となってしまった桐敷だが、当然ながら自責点は0。大崩壊劇のきっかけをつくっしまった前川は「やってはいけないプレーでした」と自身のミスを猛省した。