どれだけ多く腕を回せるか――。4年ぶりのV奪回を目指す巨人で亀井善行外野守備兼走塁コーチ(41)が注目を集めている。

 7日に大阪入りした阿部慎之助監督(44)は巨人を応援する財界人の集い「関西燦燦会」に出席。「皆さんでおいしいお酒が飲めるように、精いっぱい僕もない頭をグルグル回してシーズンを突っ走りたいなと思っております」とあいさつし会場を沸かせた。

 チームは8日のオリックス戦(京セラ)を含む13試合のオープン戦で開幕一軍の戦力を見極める一方、亀井コーチの指導者としての育成にも力が注がれる。侍ジャパンでは外野守備・走塁コーチの肩書で一塁コーチを務めたが、巨人では先月末から三塁コーチに配置転換。原前監督時代の2022年8月から23年4月までも経験したが、定着するまでには至らなかった。

 配置転換前まで三塁コーチだった川相昌弘内野守備コーチ(59)は「三塁コーチはベンチからのサインの伝達もあるし、タイムリーや犠飛の際は走者を本塁へ行かせるか止めるか判断が求められる。それ以外に相手投手のクセを見抜いたり、どうしても経験が必要な部分はある」と仕事の多さについて説明する。その上で「阿部監督は亀井コーチを育てたいということ。俺はいつまで(コーチを)やれるか分からないし、いいと思う」と快く背中を押す。

 川相コーチの言葉通り、阿部監督には「これから長く指導者をやるに当たっての勉強だと思ってやっていってもらいたい」との思いもあり、当の亀井コーチは「仕事なので、できるだけ早めに感覚をつかみます」と責任感を燃やしている。

 亀井コーチの的確なジャッジで得点を増やせれば勝利の可能性もグッと高まる。阿部巨人は選手だけでなくコーチも育てながら勝ちにいく。