広島の新外国人・トーマス・ハッチ投手(29)が3日の楽天戦(倉敷)でオープン戦2度目の先発登板で、打者7人を無安打に抑え込んだ。気温8度の寒さも「いい感覚で投げれたと思うよ。真っすぐで押していきたいと思っていた」と、直球の最速は149キロ。徐々にコンディションは上がってきていることを、実感していた。

 もちろん開幕までにクリアすべき課題もある。 来日初登板の2月24日の巨人戦ではクイック・タイムが甘く、初回に盗塁、2回に制球が不安定になる場面もあった。この日、走者を背負ったのは、2回2死から茂木に与えた四球の直後のみ。続く岡島を迎えると「前回に比べては、良かった」と、右腕はしっかりとクイック・モーションでの投球を試みた。

 この際、クイックのタイムは、捕手まで1・2秒前後と平均並みの数値を出したが、投球は3球連続で「ボール」。結果的には岡島を7球目のスライダーで三飛に打ち取ったが4球目以降は、制球重視で左脚を上げて投げ込むなど、まだ〝完璧〟な手応えは得ていない。

 見守った新井貴浩監督(47)は「前回よりもクイックも改善しているし、本人もそこらへんは意識してやってくれている」とさらなる改善を期待した。

 3月に入り、開幕まで残り約4週間。指揮官も、開幕先発ローテ入りを期待する。助っ人右腕は「体重移動を意識してやる必要がある。ブルペンとか、練習で回数を重ねてやっていくことが必要」と、本番までにこれから〝細部〟を煮つめていくつもりだ。