開幕投手が内定している広島・九里亜蓮投手(32)が2日のオープン戦・楽天戦(倉敷)に先発、4回1安打無失点と順調な仕上がりを披露した。

 初の大役を任された男は「全球種を試すなかで、どれだけの状態か」と直球に加えシュート、ツーシーム、チェンジアップ、スライダー、カットボール、カーブと万遍なく投げ分け、楽天打線に的を絞らせなかった。

 気温5度の小雪舞うなか毎回走者を許しながらも、決定打を許さない。3回には無死から味方の失策で走者を背負ったが、小深田、田中和の上位打線をフォークで連続三振にしとめたほか、この回の先頭・入江、続く4回の先頭・辰己には、100キロを切るスローカーブを繰り出すなど〝変幻自在〟を印象づけた。

 さらにこの日は、今キャンプからチェンジアップに類似した球種として、本格的に挑戦している「スプリットチェンジ」も試投。4回二死一塁で迎えた鈴木に対して、120キロの新球でタイミングを外し、三ゴロにしとめるなど「けっこう投げた。精度はそんなに高くないので、上げていけたら」としながらも、来るシーズン本番へむけ投球の幅も広げた。

 新井貴浩監督(47)も「しっかり調整していってもらうだけ。彼は本当にどん欲なので、現状に満足しない。常に向上心を持って取り組む選手なので(新球も)どんどん試してもらいたい」と開幕右腕の心意気を評価した。29日の開幕戦まで残り4週間を切ったなか「まだ実感は沸いていない」としながらも「1日1日を無駄にせず、しっかり準備してきたい」とキッパリ。DeNAとの開幕戦へ、さらに調整のギアを上げていく。