ジョーク連発の打ち上げだ。広島は27日に春季キャンプを終了。1日からは宮崎、15日からは沖縄を拠点に鍛錬を積ませてきた新井貴浩監督(47)は、恒例のキャンプMVPを問われ「あえて言えば松山」と〝大ボケ〟をさく裂。38歳のベテランはチーム内で〝練習しないキャラ〟で通っているだけでなく、そもそも今年のキャンプは独自調整を認め、一軍には参加していなかった…。

 目の前にいない男の名前を挙げるほどゴキゲンだった指揮官は「みんなMVP。100点満点」。3月の侍ジャパンに招集された3年目外野手の田村ら若ゴイが続々と実戦でアピールし、戦力の底上げに手応えを感じ取っている様子だ。

 新井監督はもともと「威厳」を見せつけようとしないが、就任2年目の今年はイジられぶりがますます加速した。沖縄キャンプ初日の15日にはこんなひと幕も…。練習前の声出し役を務めた4年目・矢野雅哉内野手(25)からナインの前で盛大にイジり倒されていた。

「今日はある有名俳優さんからメッセージをいただきました!」。そして手にしていたタオルを広げ「みんなへ 見てないようで全部見てるからな! 知ってるぞ! ケガするなよ! 応援しているぞ!! 俳優 新井貴浩」とプリントされた文字をそのまま読み上げたのだ。

 球界を離れ、モデルとして活動した消し去りたい過去(?)を公然とほじくり返す〝反則技〟に誰もが大爆笑。関係者も「12球団で選手が監督をイジれるのはウチだけ(笑い)。これが出ている時がチームがベストの状態」と言うほど、雰囲気づくり重視のスタイルは浸透している。

 チームを「家族」に例え、今春も選手の「やりやすさ」だけを追求。深まった〝家族の絆〟こそが、新井監督にとっては最大にして最高の収穫だったのかもしれない。