【アリゾナ州グレンデール1日(日本時間2日)発】「顔見せ」どころかいきなり大爆発もあるか。ドジャースの大谷翔平投手(29)が3月20、21日の韓国・ソウルでのパドレスとの開幕シリーズに「超本気モード」で臨む可能性が高まっている。昨年9月に自身2度目となる右ヒジを手術したため、韓国での出場はグレーだった。だが、ヒジの状態は良好で、打撃や走塁も急上昇している。前日には結婚を発表。公私共に順風満帆なこともあり異国で行われるドジャースデビュー戦は全開で臨むことになりそうだ。
新天地での1年目はここまで順調だ。オープン戦に初出場した2月27日(同28日)のホワイトソックス戦では5回の第3打席に“今季1号”を放った。昨年9月3日以来の実戦を左翼席への滞空時間の長い高弾道の一発で飾った。「打席を重ねるごとに反応も良かったかなと思う。徐々にですけど良くなったかな、と思います」と手応えを口にした。そのうえで自ら掲げた「開幕までに50打席」という目標についても「今の段階ではちょっと早いぐらいの感じ。ちょっと多めに入っている感じだと思う。十分に量自体はこなせるかなとは思います」と自信を見せていた。29日(同1日)の囲み取材では結婚報告にかき消されたものの、開幕までの打席数に関しては「現時点で20(打席)ぐらいだと思うので。もうすぐ50は超える」と力強かった。右ヒジ、打撃の状態は問題ないということだ。
こうなると周囲が気になるのが20日から韓国・ソウルで行われるパドレスとの開幕シリーズの出場可否だ。初戦のチケットが8分で完売するなど現地でも大注目されているが、リハビリ途上に加え、遠距離移動による疲労を考慮して「顔見せ」または出場回避もささやかれていた。実際、ロバーツ監督も27日に米スポーツ専門局ESPNに「彼がプレーすることでシリーズや試合の注目は確実に高まると思う。しかし、最も重要なのは彼の健康だ。だから結果は一致すれば素晴らしいことだ。そうでなければ我々はまだそこから先に進むだろう」と慎重な姿勢を語っている。
だが、こうした周辺の心配とは裏腹に本人はどうやら「やる気満々」だという。その理由の一つが遠い異国での2試合がオープン戦ではなく公式戦だからだ。今季の大谷は打者専念。1打席でも多く立ってバットでチームに貢献したい気持ちが強いため、1試合たりとも無駄にはできない。しかも相手はナ・リーグ西地区の宿敵パドレスだ。万が一、2連敗すれば地区優勝争いに少なからず影響を及ぼす。チームには大谷の力が必要。本人も理解している。
日本ハム時代から大谷を知る球団OBも先日、本人の性格を把握したうえでこう私見を明かした。
「体の状態が優先ではありますが、本人が自ら『いける』と判断すれば、韓国での公式戦2試合は顔見せどころか、フル出場も辞さないはず。そもそもドジャースに移籍したのは世界一になるため。その強い気持ちがある以上、チームの勝敗や個人成績がかかる公式戦をないがしろにすることはない。おそらく監督が『無理をするな』と言っても、全力を尽くす。それが翔平ですよ」
29日の囲み取材でキャンプ中にあえて結婚発表した点を問われ「一番は皆さんがうるさいので。しなかったらしなかったでうるさいですし。今日まずここでして、あとは野球に集中したいというのが一番ですね」と笑いを誘いながら正面を見据えた。着々と集中力を研ぎ澄ますドジャーブルーの背番号17。韓国でいきなりの猛打爆発となるか。「SHO―TIME」への期待が高まる――。












