ドジャースのダルトン・ラッシング捕手(25)が絶好調だ。19日(日本時間20日)に敵地コロラドで行われたロッキーズ戦はベンチスタートとなり、4点差を負う9回一死満塁から代打で出場し、二ゴロの間に1打点を記録した。

 不動の正捕手にスミスが君臨するため、ラッシングが出場したのはチームが21試合を終えて7試合。それでも打率4割5分5厘(22打数10安打)、5本塁打、10打点と当たりが止まらず、活気をもたらしている。ただ、スミスをはじめ実績十分のスター選手がそろうドジャースでレギュラーの座をつかむことは容易ではない。

 現状のラッシングにある捕手以外の選択肢は一塁か左翼、DHだ。しかし、一塁にはフリーマン、左翼にはタッカーの加入に伴ってコンバートされたT・ヘルナンデス、そしてDHには言わずと知れた大谷が控えている。どれだけ状態が良くてもスミスが休養する合間を埋めるか、代打で結果を残し続けるかなど出場機会が限られる環境にある。

 米メディア「ヤードバーカー」はラッシングの存在を「ロースター編成のジレンマを招きかねない」とし「彼はどこにフィットするのか? プラトーン要員として起用されるのか? チームに必要な選手とトレードするのか? それとも彼のために他のスター選手をトレードして枠を空けるのか? あるいは不慣れなポジションを無理やり任せるのか?」と疑問符をつけまくった。

 定まらない出場機会の中で調子を維持することはいっそうハードルが高くなる。「2年目にしてすでに計り知れない可能性を見せているラッシングは、ドジャースのフロント陣に難しい決断を迫っているようだ。差し迫った事態ではないにせよ、うれしい悩みであってもジレンマは避けられないようだ」。この日はフリーマンが「父親リスト」に入ったことに伴い、メジャー初昇格したウォードが「7番・一塁」で先発出場し、5打数2安打1打点で上々のデビューを果たした。選手層が厚いだけに、今後も若手の〝渋滞〟は続きそうだ。