卓球の世界選手権団体戦(韓国・釜山)の女子で銀メダル獲得に貢献した平野美宇(木下グループ)は、絶対女王との激戦にも満足なしだ。

 24日に行われた中国との決勝では、第3試合で王芸迪に3―0で勝利。試合は2―3で敗れたものの、平野の圧勝劇は日本に大きな勇気を与えた。26日に都内で開催された帰国会見では「最初はすごく不安な気持ちがいっぱいの中で試合をしていたけど、チームのみんなや監督に支えられた」と感謝の言葉を口にした。

 打倒中国への階段を上った一戦となったが、接戦を演じたからこそ感じた思いがある。「今まで出場した中で一番手応えがあるけど、悔しさも感じた世界卓球だった。決勝で最後に銀メダルをもらった時に初めて次は金メダルを目指したいと思った」。中国の背中が見えてきた中で、新たな領域に達したのだ。

 ただ、厳しい道のりであることは理解済みだ。日本が2勝1敗で迎えた第4試合で、エースの早田ひな(日本生命)を3―0で下した孫穎莎のパフォーマンスに衝撃を受けたという。「負けているときの底力を特に孫穎莎選手に感じた。私が4番、5番手で出たら勝てるかなと思ったらそうはいかないと思う。同じ緊張感でも勝てる努力をしていかないといけない」と課題を挙げた。

 パリ五輪までは残り5か月。再挑戦の機会が間近に控えているだけに「次は金メダルが取れるように。困難な場面が来た時にどうやって突破するかを考えないといけない。もっと簡単にはいかないと思うので、自分のできること、幅を広げて、安定しているけど、強い卓球を目指して頑張っていきたい」とリベンジへの意欲を示した。