全日本プロレスの「世界タッグ王座決定戦」(25日、京都KBSホール)は諏訪魔(47)と鈴木秀樹(43)の〝バカバカコンビ〟が、宮原健斗(34)&青柳優馬(28)を下し、第98代王者に輝いた。

 23日の京都大会で本田竜輝&安齊勇馬との「世界タッグ王座決定戦進出チーム決定戦」を制して、この日の舞台に立った諏訪魔と鈴木は、序盤から気合十分。優馬を8分近く捕らえ、代わる代わる猛攻を加えた。

 ところが12分過ぎ、優馬への合体攻撃を狙った場面でハプニングが…。アイコンタクトで鈴木がブレーンバスターの体勢に入ると、なぜか諏訪魔はバックドロップを狙う始末。当然、これでは持ち上がるはずもなく、キレた諏訪魔が鈴木に手を出してしまった。

 これで空中分解するかと思いきや、この日の2人は違った。「次やったら許さないぞ」という鈴木の警告がきいたのか、何度も誤爆の危機を回避。20分過ぎには鈴木が卍固めで宮原を捕らえると、同時に諏訪魔は万力スリーパーで優馬を捕獲し、徐々に息が合っていく。

 最後はピンチを切り抜けた諏訪魔が、優馬に岩石落とし固めを決めて3カウントを奪取。その隣では試合権利のない鈴木が宮原にダブルアームスープレックスを決めて花を添え、25分27秒の激闘を制した。

 試合後、マイクを握った諏訪魔は「バカの時代が来たぞ、オイ!」と大はしゃぎ。「バカが頂点に立ったな。あんたもバカだからな。ベルトを取ったということは、そういうこと」と呼びかけると、鈴木も渋々「全日本はバカの時代になったんだ」と、その事実を認めるしかなかった。

 さらに芦野祥太郎&黒潮TOKYOジャパン、本田&安齊、斉藤ジュン&KONOがリングを取り囲んだが、諏訪魔と鈴木が「お前らも全員、バカにしてやろうか?」などと言っているうちに、挑戦表明をすることなくリングを後にした。

 最後は諏訪魔が音頭を取り「世界タッグを取った俺と秀樹はバカだ、オイ!」の掛け声でフィナーレを迎えた京都大会。昨年の世界最強タッグ決定リーグ戦から「バカバカ論争」を繰り広げてきた2人が、迷走が続く王道マットのカンフル剤になりそうだ。