全日本プロレスの3冠ヘビー級選手権(20日、後楽園ホール)は王者の中嶋勝彦(35)が斉藤ブラザーズの兄・ジュン(37)を退け、4度目の防衛に成功した。
当初は弟のレイが挑戦予定だったが、「右肩関節脱臼」で欠場に。代わりにジュンが初となる最高王座戦の舞台に立った。
一方の王者は「闘魂スタイル」を掲げたことに対する猪木元気工場(IGF)からの警告書を受けてからか、「闘魂」の2文字を「×」で消し「スタイル」の文字だけが背中に入ったガウンで登場。コール時には一部からはブーイングも飛んだ。
序盤からジュンのパワーに圧倒された王者は苦戦の連続。ビッグブーツ、対空時間の長いブレーンバスターでマットに叩きつけられた。
王者も延髄斬り、ドラゴンスクリューで反撃の糸口を探るが、ペースを奪えない。それでも11分過ぎに渾身のトラースキックを命中させると、前後からのキックの雨アラレで挑戦者を〝人間サンドバッグ〟にした。
15分過ぎには馬乗りパンチの応酬から三角絞めで捕獲。これを力ずくで逃げられ、チョークスラムの餌食に。それでも2発目は回避し、18分11秒、大「ジュン」コールに包まれた会場をあざ笑うかのようなノーザンライトボムを決め、3カウントを奪った。
ノア退団後の昨年11月、全日本参戦1発目で青柳優馬を破り、王座を奪取。その後は宮原健斗、米WWE・NXTのチャーリー・デンプシー、芦野祥太郎、そして今回のジュンを立て続けに撃破した。
試合後は斉藤ブラザーズに共闘を申し入れると、会場が再びブーイングに包まれる。その反応を楽しむように中嶋は「明るく、楽しく、激しい全日本プロレスさんよ。元気が足りねえよ。この元気にバカに戦うバツバツ(××)スタイルの中嶋勝彦が今もなお3冠ベルトを持っている。いつ何どき、全日本プロレスの挑戦を受けてやる。そろそろ出てきていいんじゃないか」と呼びかけたところで、安齊勇馬が登場。次期挑戦を表明された。
これに王者は「おい、諏訪魔。スーパールーキーの陰に隠れて何をやってんだよ。諏訪魔と2対1でもいいぞ。俺の首をかっ切ってもいいぞ」と返答。V5戦で安齊との対戦が濃厚になった。
ガウンから「闘魂」を消し、「××」にした理由を「使っちゃいけないというからバツをつけただけ。使っちゃいけないんでしょ?」と説明した中嶋が、まだまだ王道マットをかき回す。














