巨人が23日に那覇で行われた阪神とのオープン戦初戦に臨み、9―4で快勝。公式戦前とはいえ、伝統の一戦で〝白星スタート〟を飾った。

 今季開幕投手に内定している戸郷が先発し、1回を投げて1安打無失点と好投。「ファンの方の声援もすごく熱かったですし、伝統の一戦というのにふさわしいものになったんじゃないかなと思います」と満足げに振り返り、手応えをつかんだ。打っては初回の攻撃で岡本和の先制打を含む打者一巡の攻撃で畳みかけ、一挙7得点。その後も得点を重ねると大差で勝利を決めた。

 宿敵を相手に初陣で〝初勝利〟を飾った阿部監督は「いい攻撃が初回にできて良かった。みんなが徹底してやっていた姿が見られて、とても良かったと思います」と充実の表情。その後も「(阪神は)開幕で当たるのがもう決まっているので。僕らは今までキャンプでやってきたことを出すだけなので」と続け、勝ってかぶとの緒を締めた。

 昨季のチームは対阪神で6勝18敗1分けと、圧倒的な差をつけられた。雪辱に燃える阿部巨人にとってはこの日の勝利を弾みにしたいところだが、そのリベンジのキーパーソンは元虎戦士の2人にある。1人は昨年12月の現役ドラフトで阪神から巨人に移籍した馬場皐輔投手(28)。そしてもう1人は昨季まで阪神に2年間在籍し、今季から巨人に新加入したカイル・ケラー投手(30)だ。

阪神から今季、巨人入りした馬場皐輔(左)とカイル・ケラー
阪神から今季、巨人入りした馬場皐輔(左)とカイル・ケラー

 あるチーム関係者は「馬場とケラーのように阪神から移籍した選手は大きな存在になる。虎の情報を聞き出したりするだけではなく、あれだけボコボコにしてきた阪神サイドから見た巨人のウイークポイントも質問攻めにして知ることができれば、課題がより明確になるはずです」と分析。ケラー自身も「チームの勝利のためなら、機会があればしっかり協力するよ」と全面サポートを約束している。

 宿敵から見た〝Gの弱点〟を克服することで、虎狩りの弾みとしたいところだ。