【赤ペン! 赤坂英一】巨人の宮崎キャンプで6年ぶりに臨時コーチを務めた松井秀喜氏が脚光を浴びた。背番号55を受け継いだ秋広に打撃指導したり、フリー打撃で柵越えを放ったりと、さまざまな話題を提供してファンを沸かせている。

 そうした中、またも水面下でささやかれているのが、松井氏の将来的な“巨人復帰説”。これは築地市場跡地の新本拠地球場の建設計画と密接にリンクしているという。

 築地市場跡地の再開発については昨年から2つの案が検討されている。1つが5万人収容の多目的スタジアムや屋内競技場などを中心とした総合スポーツ施設。もう1つがアニメやゲームなどに特化した劇場やホールを併設したエンターテインメントパークである。

 東京都は昨年8月末に2つのグループの事業者の申し込みを受け付け、現在は専門家が審議中。5月上旬にはどちらかに決定される見通しだ。

 このうち、エンタメ派企業グループの目的は表明こそしていないが、実際はIR(統合型リゾート施設)建設で、これに含まれるカジノをつくることにあるといわれる。だが、カジノの誘致は世論の反発が予想され、一時検討した横浜市も昨年、撤退を余儀なくされた。

 一方、スポーツ派企業グループは巨人の本拠地・東京ドームを所有する三井不動産が中心。当然、読売新聞グループ本社と巨人も参画し、他にも有力な不動産会社、建設会社が名を連ねている。

 この内部事情に詳しい建設会社関係者が言う。

「そのグループの中にドーム球場を建てた実績のある大手の建設会社が入っている。施設の中心となる多目的スタジアムは巨人の本拠地で天然芝を敷き、開閉式の屋根を備えたドーム型となる予定だ。日本ハムのエスコンフィールドに勝るとも劣らない球場を造ると腕をぶしているそうだ」

 巨人本拠地球場の移転計画は、石原都知事時代に検討されながら、小池都政に代わって立ち消えになった。だから、巨人と読売としても今度こそ実現させたいのだろう。

 入札が決まれば新球場は2025年着工、28年開場となる見通し。ある読売関係者はこう証言する。

「今キャンプで松井さんの人気はまだまだ根強いと改めて実証された。新球場完成のタイミングで松井さんに監督か、何らかの要職として復帰してもらえるのであれば願ってもない話です」

 ただし、これから阿部監督が長期政権を築く可能性もある。果たして、新球場で指揮を執る監督は誰になるのだろうか。