〝竜の予言〟は今年も的中するか。2年連続でセ・リーグ最下位に沈んだ中日が激しいサバイバルを展開している。そんな中、球団OBでもある本紙評論家・前田幸長氏の直撃に昨季、細川成也外野手(25)のブレークを当てた立浪和義監督(54)が示した男の名前は――。

【前田幸長 直球勝負】もう昨季までのようなことにはならない…と願いたい。OBの一人として悔しい思いをしてきたが、立浪監督も3年目にしてようやく勝負できる戦力になってきたと思う。投手力は周知の通り。先発では柳、小笠原、高橋宏、メヒアの4人は確定的。そこに大野や涌井の2人に加えて根尾や梅津、松葉らがスタンバイしている。リリーフ陣も守護神のマルティネスを筆頭に、清水や福など豊富なリリーバーがそろう。投手陣はよほどのことが起きない限り安泰だろう。

 課題はやはり得点力に欠ける攻撃陣。実績のある中田や中島の獲得は球団を挙げての〝本気度〟も伺える。立浪監督からは「だいぶ戦えるようになってきた」と力強い言葉が聞かれ、逆襲への手応えをつかんでいるようだった。

 そうした中で気になっていたのが立浪監督の〝眼力〟だ。昨年のちょうど今頃、ブレークしそうな選手を1人挙げてもらったところ「細川」の名前を口にした。その細川は現役ドラフトでDeNAから加入。それまでの6年間で6本塁打で殻を破れずにいたが、昨季はキャリアハイを大きく更新する24本塁打を放ち、攻撃面で欠かせない存在となった。果たして今年は…。

新加入のロドリゲス
新加入のロドリゲス

 立浪監督から出た名前は育成外国人選手の「ロドリゲス」だった。「打撃はまだまだこれからだけど、守備は抜群にうまいから。肩も強いし、スローイングもいい。見ていてみなよ」。ロドリゲスはキューバ出身でまだ21歳と若く、伸びしろも十分感じさせる。チームの強みである投手力を生かすためには攻撃力だけでなく、センターラインを中心とする守備力も高めなければならない。特に二遊間をどうするかは課題の1つであり、打撃には少々目をつぶりながら遊撃手として固定できるような力をつければ、一層安定した試合運びができるかもしれない。

 もちろん、まずは今後のオープン戦で結果を残して支配下登録を勝ち取ることが大前提だが、立浪監督の〝予言〟が今年も的中するのかも含めて注目していきたい。(本紙評論家)