新井監督率いる広島で昨年までにはなかった〝選択肢〟が浮上している。売り出し中の田村俊介外野手(20)の2番起用だ。21日のDeNAとの練習試合では18日の阪神戦に続き2試合連続で2番打者に抜てき。3打数無安打1四球と快音は出なかったものの新井監督は「打順によってどういう適応能力を見せてくれるのか」と、田村の2番打者の適性を見極めていることを示唆した。

 5回無死一塁の3打席目では、結果的に二ゴロ併殺に倒れるなど「攻撃的2番」のスタイルが裏目に出る形となったが、指揮官は「本人が『こうしよう』と思ったことが伝わってきた。結果だけじゃなしにどういうふうにやっていこうとかが、見えた」と目を細める。

 昨季の田村は3年目の20歳で一軍デビュー。10試合で8安打を放つなど非凡な打撃センスの片鱗を披露したことが、日本代表・井端監督の目にも留まった。3月の侍ジャパン強化試合にも招集され、今季の飛躍が大いに期待されている。

 対外試合初戦の17日のロッテ戦では4番で本塁打を放つなど、FA移籍した西川(オリックス)の穴を埋める存在として、外野のレギュラー候補の一人でもある。田村は「結果が出ていないので、まだまだと思いました。自分の中では2番、3番は試合の流れに入っていきやすい打順だと思っています」と気持ちを引き締めた。

 昨季は野間の82試合が最多で、計12人が起用された「2番」は、赤ヘル打線の懸案事項の一つ。レギュラー争いを勝ち抜き、長打の魅力も兼ね備える田村が〝定着〟となれば、2024年版ラインアップはより攻撃的オーダーとなりそうだ。