鷹の指揮官が選手を珍しく絶賛した。ソフトバンク・小久保裕紀監督(52)が宮崎キャンプ第5クール初日の20日、最速154キロ右腕の尾形崇斗投手(24)を持ち上げた。

 昨季、一軍では0勝1敗、防御率4・00。キャリアハイも12試合の登板にとどまった尾形だが、指揮官は「だいぶ自信をつかんでいる。そのまま勘違いでいってくれたらいいです。明らかに一軍レベルの実力があるなあという感じはするので、そのままいってほしい」と7年目の覚醒に期待感をにじませた。

 ここまで言うのも、17日の紅白戦での猛アピールがあった。1イニングながら井上を空振り三振、柳町を遊飛、谷川原を3球三振。2三振を含む3者凡退の圧巻のピッチングを披露し、これが指揮官の目に焼きついた。

紅白戦でも好投を見せた尾形崇斗
紅白戦でも好投を見せた尾形崇斗

 ここまでほとんど選手を褒めてこなかった新監督。12日には若手投手のアピール不足に対し「あまり下(B組)からいい報告が上がってこないので寂しい。隣でやっていて『こいつはどうしても見てほしい』という話が出てこない」と苦言を呈したばかりだった。

 もともと尾形は大器の片りんを持つ。昨季、二軍では41試合に登板して防御率0・98を誇り、16セーブを挙げてタイトルを獲得している。

 チーム内の競争がなければ、常勝軍団の再建はおぼつかない。今季4年ぶりのV奪回を果たすため、尾形のような若手の台頭を指揮官は心待ちにしている。