阪神・岡田彰布監督(66)が球団史上初となる連覇ばかりか、次世代の戦力強化も進めている。
本紙評論家の得津高宏氏が沖縄・宜野座キャンプで指揮官を直撃した時のことだった。「2年目の野口を一軍で使うのか?」と問いかけると「使いますよ」との答えが返ってきた。これに得津氏は「スキがないねえ」と虎の強さを再認識させられたという。
なぜ野口恭佑外野手(23)の抜てきで阪神が強くなるのか。昨年の秋季キャンプで、岡田監督は野口を自らの進言で育成から支配下選手に登録した。そして宜野座の一軍に招集。すると野口は打撃練習で柵越えを連発するなど、連日の猛アピールだ。関西メディアにも大きく取り上げられ、注目を集めている。
ただ、これは岡田監督の想定通り。メディアを利用して意図的に競争をあおる。若虎の成長を促すことでチーム全体の戦力底上げに好影響を与えようと誘導していると、得津氏はみている。
「最初からレギュラーなんて話ではない。おそらく岡田監督は、野口をまずは右の代打の切り札・原口を脅かす存在、後釜に育てたいと思っているんじゃないかな。選手は敏感なので感じますから。ベテランは負けまいと奮い立ち、若手は必死になって競争が生まれる。そうすると戦力の底上げになる」
現在、12球団屈指の戦力バランスを誇る阪神。ここに若手が割って入るのは至難の業だ。それでも岡田監督は「去年のままでは勝たれへんのよ」とチームに危機感を持たせるように仕組んでいるわけだ。
得津氏は「長いシーズン、必ずケガやスランプの選手が出てくる。セ・リーグにDHはなく、使える代打が必要。また、交流戦では野口をDHで使える可能性もある。岡田監督は選手の使い方がうまいからね。次世代のことまで考えてスキがないんだから。ほぼほぼ連覇は間違いないでしょう」と2年連続のアレ(優勝)を確信している。













