オリックスにFA移籍した西川の人的補償として、広島に加入した日高暖己投手(19)が初の開幕一軍へ奮闘中だ。

 8日の日南キャンプでは移籍後初のシート打撃に登板。「オフにやってきたことを出せた。直球の強さを見せていこうと思っていた」と最速144キロの直球を主体に25球を投じ、打者4人を無安打に抑えてみせた。

 今キャンプでは地元メディアを中心に昨年のドラフト1位・斉藤優汰投手(19)と同じ右の先発タイプとして何かと注目、比較されている。練習中も行動をともにし、お互いに切磋琢磨する間柄のようだ。そんな日高にはもう一人、気になる「サイトウ」がいる。昨季まで同僚だった斎藤響介投手(19)だ。

日高(手前)の投球を見つめる斉藤優汰(左)と黒田博樹球団アドバイザー
日高(手前)の投球を見つめる斉藤優汰(左)と黒田博樹球団アドバイザー

 斎藤は2022年のドラフト3位でオリックスに入団した右腕。日高よりもひと足早く昨年9月に初登板初先発で一軍デビューした。日高は別々のチームとなった現在でも「勝手ながら意識させてもらっています。真っすぐも変化球もとても素晴らしい。投球面において、全てで勉強させてもらっています」と打ち明ける。

 同学年に先を越され、自らも奮い立つのは自然な流れだ。昨季まで〝上司〟だったオリックス・厚沢投手コーチも「こちらも2人が切磋琢磨し合うように何かと刺激を与えたり、競わせたりしていた。昨年のオフに入る前には2人に『来年は一軍で勝負をかけていこう』とハッパをかけていたところだった」と明かした。

 新天地の斉藤と古巣の斎藤――。どちらにも負けない成長曲線を描くことが、日高の秘めたるモチベーションと言えそうだ。