打倒・中国への布陣が出そろった。日本卓球協会は5日、都内で会見を行い、2024年パリ五輪代表候補の男女各3選手を発表した。女子シングルスは早田ひな(日本生命)と平野美宇(木下グループ)が選出。注目を集めた女子団体戦要員の3枠目は、15歳の張本美和(木下グループ)が名を連ねた。東京五輪混合ダブルス金メダルの伊藤美誠(スターツ)は無念の落選。五輪3大会連続出場はならなかった。
パリ行きのチケットを手にしたのは、伸びしろたっぷりの張本美だった。23年12月には世界ランキング上位16人が出場するWTT女子ファイナルの初戦で孫穎莎(中国)に敗れるも、フルゲームの激闘を演じるなど、国内外で存在感を十二分に発揮。女子日本代表の渡辺武弘監督は「シングルスもダブルスでも活躍できる選手。パリ五輪では海外の選手と戦うことになる。いろいろ戦いぶりや上位選手との成績を総合的に見ながら、今回は張本美和選手がふさわしいと思って選出した」と一連の経緯を明かした。
団体要員の3枠目をめぐっては、張本美と伊藤の一騎打ちとの公算が高かった。それでも「団体金メダル」を目指すにあたり、張本美は伊藤と比べて直近1年ほどの国際大会で、中国勢と対等に渡り合っている点が決め手の1つだったという。張本美は「ここまで来られたのは自分でもびっくりしている。最初は本当に(代表選考ランキングで)下の順位から始まって、それが4位まで来られた。選んでもらったからには、しっかり責任感をもって頑張りたい」と力を込めた。
男子のエースである智和(智和企画)を兄に持つ中で、かねて「きょうだいでの五輪出場」を目標に掲げてきた。兄は28年ロサンゼルス五輪が現実的との見方だったものの、早くも卓球界初の〝きょうだい五輪〟が実現。張本美は「今日も発表されてすぐに(兄から)お祝いのメッセージをもらった。お兄ちゃんは先に決まっていて、一緒に行くには、後は自分が頑張るしかない立場だった。一緒に行けるのはうれしいし、頑張りたい気持ち」と声を弾ませた。
吉報は学校から帰宅後に、同所属先の平野から受け取った。「5分ぐらい何も感じられなかった」と感慨に浸ったが、すでに気持ちは切り替わっている。「うれしい気持ちもあるが、もっと頑張らないと」と決意を述べた張本美。頼れるお姉さんとともに、世界一に向けた戦いへ挑む。












