阪神OBの赤星憲広氏(47)が3日に臨時コーチとして古巣・猛虎の春季キャンプ(沖縄・宜野座)に合流。2001年から05年にかけて5年連続で盗塁王のタイトルを獲得したタテジマのレジェンドが、走塁の極意を後輩たちへ惜しみなく伝授した。

 午前中の全体練習では野手全員を集め、無死三塁、一死三塁などのシチュエーションを想定した「ゴロゴー」の打球判断などを実戦的な形式でレクチャー。午後に行われた個別練習では〝最重要強化指定選手〟の森下翔太外野手(23)や小幡、植田らを前に、スタートの切り方などを熱心に指導した。

 昨季、大卒ルーキーながら「3番・右翼」の定位置を勝ち取った森下だが、マークした盗塁数はわずかに1。機動力が求められる3番打者を今後とも長く務めてもらうため、背番号1の走力強化はチームにとっても極めて重要な課題だ。丸一日どっぷりと走塁練習に没頭した森下は「自分の感覚と、走塁のスペシャリストである赤星さんの感覚にはやはりズレがあった。自分の中でつかめたものはあったと思います。今季は2桁は盗塁したいですし、走れる自信は持っています」と充実した表情を見せた。

 赤星氏も「森下くんは近い将来、そこそこ走れる選手になれると思う。きょう一日見ただけで『あ、これはいけるな』ってのがあったので、アドバイスしたことを反復しながらこのキャンプで取り組んでもらいたい」と森下の将来性に大きな期待を寄せた。