西武・岡田雅利捕手(34)が6年ぶりに古巣復帰した炭谷銀仁朗捕手(36)と若手捕手陣との〝橋渡し役〟となる。

 昨年10月、炭谷が楽天から戦力外となったタイミングで岡田は「ボク的には困りますけど(復帰すれば)チーム的にはめちゃくちゃプラスになる。いっぱい情報を持っていて、それを使う術を知っている。チームが上位を狙うなら必要な戦力」と復帰を予感していた。

 その〝読み〟が現実となり、岡田は昨年3月に受けた「左大腿(だいたい)骨・脛骨(けいこつ)骨切り術」からのリハビリをこなしながら、3年目・古賀悠斗捕手(24)、5年目・柘植世那捕手(26)ら正捕手候補と炭谷の持つ知識と経験の融合にひと役買おうとしている。

 岡田は「ギンさんは楽天の情報を明確に分かっている。ギンさんも『自分の持っているものを全て若い子に伝えていく』と言っていたので、本当にいい教材になると思う。チームにとっては絶対にプラスになる」と復帰効果を強調する。

 その上で「最年長にギンさんがいて、その下がボクになるので締まった気持ちになるし、ウカウカしていられない。選手一人ひとりのことを明確に分かっているので、それを僕がかみ砕いて若い子に伝えていきたい。まずは若い子がギンさんにどんどん話をしてもらいたい」と情報共有による捕手陣の結束を語る。

 開幕カードの楽天戦を想定した場合、古賀、柘植らが炭谷とのコミュニケーションから得られる生きた情報は貴重だ。

 それは中にいた人間だからこそ知り得るベンチワークや相手打者それぞれの性格、考え方、隠れた故障箇所などに及ぶ。それらを試合の中で〝戦力〟とできるのは状況によって狙う打球方向、追い込まれた時の狙い球の絞り方など、データに表れない知識を持っていてこそ。炭谷のデータの還元は大きなアドバンテージとなりそうだ。