西武内からソフトバンクへFA移籍した山川穂高内野手(32)に対し、下半身の故障癖が古巣から指摘されている。

 山川については移籍後、自身の人的補償でソフトバンクのレジェンド左腕・和田毅投手(42)の〝差し替え疑惑騒動〟が起こるなど余波も沈静化していない。西武の選手やチーム関係者からは「いろいろなことを言われているが、これまで一緒にやってきた仲間なので心情は複雑。メンタルの部分で普通に野球ができるのかどうかが心配だ」との言葉もチラホラ聞こえてきており、山川が選んだ〝いばらの道〟の行く末を案じる声も出ている。

 そうした中、新天地で今季の開幕を迎える山川には「この3年間は毎年春先の故障が原因で離脱している。今年に限っては、これを繰り返すことは禁物。置かれた立場をより苦しい状況にしてしまう」(関係者)という懸念材料も指摘されている。

 山川は昨年まで3シーズン連続で、いずれも3、4月の開幕直後に下半身の故障や不安で戦列を離脱している。21年、22年はいずれも3月30日の日本ハム戦(札幌ドーム)の走塁時にそれぞれ「左太もも裏の肉離れ」「右太もも裏の軽度の肉離れ」を発症し、2年連続で1か月前後の離脱を余儀なくされた。

 慎重を期したはずの昨季も4月9日のソフトバンク戦(鹿児島)で「4番・一塁」に名を連ねながら、打席に立つことなく初回で途中交代。試合前のアップ中に「右ふくらはぎに強い張り」を感じたことで大事を取り、そのまま登録抹消となった経緯がある。

 この下半身不安による開幕直後の3年連続離脱を経て山川は一大決心し、苦い経験を踏まえながら「食事制限をしました。ずっとケガが続いているので、これは食事を見直さないといけないと思いました。栄養士の方と相談して、サプリメントとか、このタイミングでこれを食べる、といったことを見直しました」と食生活の改善に踏み切った。ところがその後、知人女性への強制性交容疑による書類送検(後に不起訴)によって謹慎処分、さらに公式戦無期限出場停止処分も西武側から科されたことにより、この体質改善の成果が不透明なまま移籍が決まる格好となってしまった。

 ただ山川のケースは多くの鷹党から飛び交う獲得反対の意見を押し切って決まった〝逆風移籍〟。それだけに移籍初年度となる今季開幕直後の春先に4年連続離脱となれば、厳しい立場はより苦しくなる。成績および体調ともに〝鬼門の3、4月〟を果たしてどう乗り切るのか。ここがソフトバンク・山川の最初の関門となりそうだ。