全日本プロレスの大御所・渕正信が、自身のデビュー50周年&70歳記念大会(14日、東京・後楽園ホール)で雄姿を見せた。
この日の誕生日で古希を迎えた渕のセレモニーが大会前に行われ、後輩の天龍源一郎、蝶野正洋、川田利明、小橋建太からお祝いのメッセージが送られた。
さらに来場したグレート小鹿、大仁田厚から花束を贈呈されると、渕は「プロレスを長くやっていてよかった。今日は久しぶりのシングルマッチで何十年ぶりかに緊張してます。今持っている100%の気持ちで試合をやります! でも、あまり期待しないで…」と語った。
試合では、この日のセミで行われた全8選手参加の「ロイヤル渕ランブル」を制した安齊勇馬と激突。キャリア1年4か月ながら安齊の勢いに押される場面もあったが、サーフボードストレッチで捕らえるなどキャリアの差を見せつける。
15分過ぎにはナックルパンチで安齊の動きを止め、得意のバックドロップを敢行。観客を沸かせるとフェースロックで仕留めにかかった。
だが20分過ぎ、安齊にジャンピングニーを決められ足もとをふらつかせると、今度は逆にフェースロックで締め上げられてしまう。何とか逃れようとロープに手を伸ばそうとしたが、最後はギブアップ負けを喫した。
試合後、安齊を抱き寄せ、頭をなでた渕は「ありがとうございます。正直、疲れた…。安齊がへばってたから、もうちょっとやれるかなと思ったけど、若さだな…。悔しい」と吐露した。
1998年1月23日に後楽園で行われた故ジャイアント馬場さんの還暦記念大会を回顧し「あの時、馬場さんの相手を務めました。そんな年まで試合ができて、馬場さんうらやましいなと思っていたのに。まさかここで自分が古希を迎えて試合ができるなんて」と感無量の表情を浮かべた。
その上で「これもファンのみなさんのおかげプラス、全日本スタッフのおかげです。この場をお借りしてお礼申し上げます」と頭を下げた。
さらに「きつかった…。試合はしばらくこりごりだな。でも、みなさんの声援はうれしく思います」と疲労困ぱいながらも「何か月かたったら、またちょっとどこかで(試合を)やってみるか」と現役続行に意欲を見せた。
最後に対戦相手の安齊を「フェースロック、きいたよ。三沢(光晴)と練習していたころを思い出した。この技は三沢があの時無双の強さを誇っていたジャンボ鶴田からギブアップを取った技だからね。この技で諏訪魔からギブアップ取ってくれよ」と激励。王道マットの番人は、まだまだ暴れ回る。














