阪神・佐藤輝明内野手(24)が8日に母校・近大野球部の総合グラウンドで自主トレを公開。昨年末に訪問した米国のトレーニング施設ドライブライン・ベースボールで「これまでは股関節を上手に使うことができていなかった」とし、今オフの重点課題に位置づけている。本紙評論家の伊勢孝夫氏も、背番号8の取り組みに大賛成。自身の恩師でもある伝説的スラッガー・中西太さん(故人)直伝の「四股トレ」を練習メニューに組み入れるべしと提言した。

【新IDアナライザー・伊勢孝夫】佐藤輝は米国から、ええお土産を持って帰ってきたなあ。野球選手にとって股関節、内転筋ってのは、すごく大事なんよ。俺も現役時代は、師匠の中西さんから徹底的に四股を踏まされてきたんや。あの人は元大関の琴ヶ浜さんと仲が良かったからな。

 四股はええで。股関節を柔らかくして内転筋を強化すると、ボールゾーンへの変化球にも体が突っ込まず、我慢が利くんや。バットが止まるようになるんよ。インハイを直球で攻められても、腰がシャープに回るようになるから、ファウルで逃げられる。「インハイへの直球プラスアウトコースへ逃げる変化球」の配球で何度も打ち取られてきた佐藤輝にとっては、この上なくええ課題や。

 外角変化球にバットが止まり、インハイ直球をファウルで逃げられるようになれば、当然ながら岡田野球の神髄である四球数は、昨季よりさらにグッと増える。打率も当然上がるやろうし、そうすれば自動的に本塁打数も伸びる。いよいよ「3割、30本、100打点」のラインが見えてくるな。

 俺がヤクルトの打撃コーチだった時も、野手全員に四股を踏ませてたよ。広沢や古田にもや。今指導している大学生たちにもやらせとる。ケガの防止だけでなく、足腰の強化は内野守備の上達にもつながるからな。ついでに背筋や腹筋まで強くなるんやから、ホンマ、四股はメリットしかないで。今はいろいろなトレーニングメニューがあるんやろけど、やっぱり四股や。

 岡田監督もルーキーイヤーに中西さんから指導を受けてるからな。たぶん四股は踏まされてきたはずや。春季キャンプでは、練習終わりにグラウンドの片隅で黙々と四股を踏む佐藤輝の姿を見てみたいなあ。カッコ悪くなんかないよ。むしろカッコええやんか。岡田監督もそれ見たら喜ぶと思うで。(本紙評論家)