NHK「第74回紅白歌合戦」のゲスト審査員が20日に発表され、俳優の堺雅人や寺島しのぶ、歌人の俵万智などが選出された。一年の締めくくりとして、その年に大きな注目を浴びた〝時の人〟がゲスト審査員として選ばれることが恒例となっている国民的歌番組だが、今年は野球界からの選出はゼロ。そんなんオマエ、38年ぶりに日本一になったというのに〝あのお方〟の名前がないなんて、ハッキリ言うて不自然やんか――。
スポーツ界からは車いすテニスのレジェンド・国枝慎吾や、世界陸上で金メダルを獲得した女子やり投げの北口榛花(JAL)が選出。そのほかにも、お笑い芸人のバカリズムやバレエ芸術監督の寺田宜弘などバリエーション豊かな面々が選ばれた。
その一方で周囲をザワつかせたのは、野球界からの選出者がゼロだった点だ。昨年はNPB史上最年少となる22歳の若さで「3冠王」に輝いたヤクルト・村上がゲスト審査員として出演。今年もWBCで世界一に輝いた侍ジャパンや、38年ぶりとなる日本シリーズ制覇を果たした阪神など、野球界の話題は豊富だっただけに少々寂しい結果となってしまった。
特に阪神・岡田彰布監督(66)はチームスローガンの「A.R.E.(アレ)」が「ペッパーミル・パフォーマンス」や「蛙化現象」などの新語を抑え、2023年の流行語大賞の年間大賞に選ばれるなど大きな注目を集めた。「村神様」の愛称で昨年の同賞を受賞した村上とは〝同等〟の実績を持つ文句なしに時の人。今季も何度もNHKの特別番組で独占取材を受けるなど関係性は良好だっただけに、岡田監督にオファーはあったと考える方が妥当だろう。それでも、岡田監督の名前がなかったのはなぜなのか…。
「公私にわたって長く支えてくれた陽子夫人だけでなく、今はかわいいお孫さんまでいる身。岡田監督としても年末年始くらいだけは家族でゆっくりと過ごしたいという意向が強かったようだ」(球団関係者)
今オフの虎指揮官は超過密スケジュールの中にいた。レギュラーシーズンとポストシーズン合計で150試合以上の真剣勝負を戦った後は、すぐさま高知・安芸で行われた秋季キャンプに参加。帰阪後も神戸、大阪で開催された優勝パレードや、自治体などの関係各所へのあいさつ回り。さらにOB総会や納会、優勝祝賀会などの球団イベントのほかにも、正力松太郎賞を受賞したNPBアワーズや、流行語大賞授賞式、個人後援会の祝賀会にも顔を出しており、1週間の間に大阪―東京間を何度も往復する多忙な生活を送っていた。
骨休みとなるはずのハワイへのV旅行も在阪民放各局やスポーツ紙の記者が同行。真の意味でのプライベート時間は皆無に等しかったのが実情だ。
どれだけ多忙な状況でも「頑張ってきたご褒美やからな」と周囲に疲れたそぶりを見せようとしなかった虎指揮官。年越しだけは家族水入らずの時間でゆっくりと英気を養い、球団史上初となる連覇がかかる来季に備えてもらいたい。











