実はメジャー向き!? 阪神・佐藤輝明内野手(24)が米球界関係者から熱い視線を集めている。

 チームでは18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一に貢献。シーズン後に行われた「アジアプロ野球チャンピオンシップ(CS)」には侍ジャパンの一員として招集された。三塁手として全4試合に出場し、1次リーグは全試合で安打を放ち、韓国との決勝戦では打点も挙げた。

 大会では通算打率2割。満足できる結果ではなかったが、本人も「国際大会の独特の雰囲気の中でできたのは、いい経験になりました。今後も常に選ばれるような選手に」と前向きに捉えていた。

 アジアCSは24歳以下の選手などが主な対象だったが、2024年11月に開催される国際大会「プレミア12」に年齢制限はない。佐藤輝にとっても一つの目標となりそうだ。ネット裏からアジアCSを視察したMLBスカウト陣からも「(佐藤輝を)もう一度見たい」との声は多かった。目の肥えた猛者たちをひきつける理由は何か。

 やはりまずは打力だ。スカウトの一人は「阪神でも捉えた時の打球速度と飛距離は甲子園の広さとか(右翼から左翼へ吹く)浜風とか関係ないでしょ?」とし、日本人離れした長打力は本場のメジャーリーガーと遜色ないとみていた。

 また、意外なことに「性格的には米国向き」と分析するスカウトもいる。というのも、佐藤輝が練習の際にグラウンドに出てくるのが開始直前…との報道を目にしているといい「それぐらいノンビリしているほうが、米国ではハマる。(何度も〝遅刻〟した)マツイもニューヨークでそうだったし、ヨシダ(レッドソックス)なんかも、細かいことを気にしない性格の持ち主。どんなに技術があっても、神経質な人は米国には向かない。そもそも一般社会でも米国では時間的なものが思い通りにいくことは、ほぼないから」と指摘した。

 佐藤輝はチーム内でもおおらかでマイペースな男として知られる。そうしたブレない性格は〝ゴジラ〟松井秀喜氏らと通じるものがあり、メジャーの適性は「◎」というわけだ。

 もちろん、さらなる覚醒が求められる。出場132試合で2割6分3厘、24本塁打、92打点の成績は「並」の打者ならば合格点だろう。しかし、入団時に矢野前監督に「将来はフォーティ・フォーティ(40本・40盗塁)も狙える」と言わしめたほどの逸材だ。虎の至宝がさらなる飛躍を遂げれば〝黄色いゴジラ〟が誕生するかもしれない。