3年連続沢村賞投手・山本由伸投手(25=ドジャース、前オリックス)の抜けたパ・リーグトップの座を同じく近い将来、メジャー挑戦を目指す西武の2投手が虎視眈々と狙っている。

 その一人がプロ9年目となった昨季は23試合(155回)の登板で10勝(リーグ4位タイ)8敗、防御率2・21(同2位)をマークした高橋光成投手(26)だ。

 3年連続4度目の2桁勝利、9年間で65勝(57敗)をマークしてきた右腕はここまで国際試合とも無縁で、決して派手ではないが、堅実な成長曲線を描きながらライオンズのエースに昇りつめてきた。

 今オフのポスティング移籍については球団からゴーサインが出ず、次のオフ以降に持ち越しとなったが、気持ちを切り替えた高橋光は「将来メジャーでプレーしたい気持ちは伝えさせてもらいましたし、今年1年は本当に勝負の年。このチームで何としても優勝したいですし、30試合、200イニングを投げたい。全ての成績でキャリアハイを目指し投手としてもっともっと上に行きたい。ずっと山本投手がいたので、僕はその陰に隠れていた。そろそろ1番になりたい」と貪欲にポスト・山本の座を狙っている。

 それに対抗するのが同じ西武のチームメート、平良海馬投手(24)だ。

 一昨年までリリーフとして203試合に登板し7勝31セーブ94ホールド、防御率1・66、230奪三振の圧倒的な成績を残していたセットアッパーだが、志願の先発転向1年目となった昨季は23試合に登板し11勝(リーグ2位タイ)、防御率2・40(同4位)、153奪三振(同2位)でローテーション投手としても球界トップクラスに位置することを証明した。

 平良は「1年先発をして慣れてきた部分もありますし、今年はトップ争いができるようにしたい。一番欲しいタイトルは最多奪三振。山本さんの169個を超えられるように。佐々木朗希君がいるので、負けないように頑張りたい」と、こちらも山本のポジションを狙っている。

 この両者を圧倒できるとしたら、プロ4年間でまだ一度も規定投球回到達のないロッテ・佐々木朗希投手(21)が離脱することなく1年間ローテーションを回った時。耐久性という部分でまだ信頼のない佐々木の覚醒が遅れるようなら、高橋光、平良の一騎打ちが2024年シーズンのパ・リーグの見どころとなりそうだ。