【赤ペン!特別編・赤坂英一】今オフ、DeNA三浦監督が2024年に向け、意欲的な発言を行っている。

 佐野に代わる新主将に、打点王と最多安打の牧を任命。開幕投手には最多勝、最高勝率の東を指名する可能性が最も高いことを明かした。

 昨年は、そうした投打の主軸の活躍で1998年以来の優勝と日本一を達成するのでは、と期待された。が、最後は3位に終わり、CSでも広島に2連敗。98年に比べると、今のベイスターズには何が足りないのか。25年前の〝大魔神〟佐々木のような絶対的守護神がいないことに尽きる。

 実際、チーム防御率は先発陣のリーグ3位の3・14に対して、救援陣は3・19と同4位。今年は三浦監督が不動の守護神を作れるのか、それとも小刻みに投手をつないでいく「マシンガン継投」で活路を切り開くのか、これが大きな鍵となる。

 昨季、三浦監督は不振の抑え・山崎を7月から中継ぎへ配置転換。森原、伊勢、ウェンデルケンらを火消しに回した。そのころ、やりくりの苦労について明かしている。

「山崎にはビハインドでもリードしてる場面でもいってもらいます。伊勢もちょっとは点を取られたりしてますけど、もう全員でつないで、カバーしながらやっていかないといけないですから。たとえ1点を取られても、もう1点をやらない。とにかくみんなで粘って粘ってつなぐことが勝ちに結びつくと思います」

 そうした執念のマシンガン継投の白眉が9月29日、CS進出を決めた阪神戦だった。4―3と逆転した直後の5回、一死満塁、打者4番・大山のピンチで、三浦監督は「思い切って行け!」と前年に育成から支配下に上がった宮城を投入し、見逃し三振に仕留めた。

 続く佐藤輝には、前年まで一軍登板わずか3試合の石川をぶつけて空振り三振だ。三浦監督は試合後、「ふたりとも最高のボールを投げて、最高の結果を出してくれた」と絶賛。「これをいいきっかけにして、今後の野球人生に生かしてほしい」と続けた言葉に、大きく育ってほしいという親心と期待がこもっていた。

 今オフ、宮城の背番号は92から65、石川は95から46に変更。新守護神を任されて17セーブを挙げた森原も68から45に変わった。彼らのモチベーションを上げようという三浦監督と球団首脳の意図が感じられる。

 今年はさらに元ソフトバンクの守護神・森、新外国人ウィックも加入。キャンプから三浦監督が救援陣の適性を見極めていくことになる。もちろん、抑えは固定できるのが一番。昨年、中継ぎに配置転換される直前、山崎からこんな話を聞く機会があった。

「1点を争う試合は守護神と呼ばれる投手にとっては醍醐味です。状態がいい時は、その緊張感を楽しんで投げられる。1点を守りながら攻める投球ができるんです」

 昨年から本拠地・ハマスタでは抑えが登場する際、リリーフカーが出てくる右翼側出入り口で炎が上がる演出が行われた。

「あれは大きい。おかげですごくモチベーションが上がった。僕も身が引き締まる思いで、パワーをもらいました。守護神にとっては、ああいう演出やお客さんの応援が本当に力になってるんです」

 その「ハマの守護神」の座をつかみ取る投手が出てくるか。4年目の三浦監督の見極めと起用法に注目したい。