大谷翔平のドジャース移籍に伴い、球場の看板広告も〝引っ越し〟へ――。開幕前からいち早く大谷獲得による経済効果の恩恵にあずかるのが、本拠地のドジャースタジアムだ。

 MLB関係者によると、早々と大谷関連の問い合わせがドジャースのフロントオフィスに殺到しているといい、その多くが「ドジャースタジアムに広告を出したい」とのオファーだという。クライアントの中にはエンゼル・スタジアムに広告を掲出した実績を持つ企業も多く、大谷とともに〝移籍〟を希望する構図だ。もちろん、これはドジャースにとってもビジネス戦略上で願ったりかなったりの流れでもある。

 古巣のエンゼル・スタジアムでは大谷の移籍2年目の2019年以降、日本企業からの広告案件が飛躍的に増加。設置場所やサイズ、方式などスタイルはさまざまだが、多い時には半数以上が日本企業の広告で占められるなど、さながら「ジャパンバブル」の様相だった。その掲出額は1試合あたり100~200万ドル(約1億4000万円~約2億8000万円)にのぼっていたという。

 MLB各球団のホームゲームは公式戦半数の81試合。単純計算でも年間8100万ドル~1億6200万ドル(約116億4000万円~232億9000万円)の売り上げが見込めるだけに、球団側にとっては貴重な財源となる。

 今回の移籍で大谷はもちろんドジャースへの注目度も高まり、球場内の広告単価は大幅アップが予想される。「後払い」で話題を呼んだ大谷の10年総額7億ドル(約1015億円)のメガディールを工面する上でも、これら〝ジャパンマネー〟は大きな役割を果たすことになりそうだ。