女子プロレス界に誕生した新ベルトが、大きな注目を集めた。「スターダム」のジュリア(29)が持つ、新日本プロレスのSTRONG女子王座だ。7月に獲得し、29日の東京・両国国技館大会ではメーガン・ベーン(25)とのV7戦に臨む。ジュリアにとっても同王座との出合いが大きな転機となった――。
【ジュリア お騒がせ女の帰還2023(3)】
――7月にSTRONG女子王座を戴冠
ジュリア 私にとって、ベルトは強い面白いヤツととことんやり合えるチケットみたいなもんだから、数字とか防衛回数とかは超どうでもいいコトなんだけど。この前のAZM戦でV6。V7を果たすことができたら、私がこれまで持ってたベルトの中で一番の防衛回数になる。そういう意味で特別なものになってきたし、愛着がわいてきてるよ。なにせ5★STARやタッグリーグもやりながら、海外行って防衛して…欠場もせずやってこれたからね。今年のジュリアは健康だったよ(笑い)。
――似た理念を持つベルトに岩谷麻優が持つIWGP女子王座がある
ジュリア ベルトの理念なんて私にゃあんまり関係ないからね。自分がやりたいことをやってベルトに色づけるのはどのベルトでも同じ。それでも、当たり前に海外や新日本に出張れるのは大きいけどね。そういう意味では、岩谷麻優にも同じく大きなチャンスが巡って来てるとは思う。でも、あまり発言しないからね。
――岩谷は7月に戴冠したが、まだV2だ
ジュリア たとえ防衛戦が組まれなくても、IWGPのチャンピオン・岩谷麻優の存在をアピールしてもいいんじゃないかな。悪く言えばベルトを持ってるだけって感じに見えた。岩谷麻優の試合はすごくて、私はめっちゃリスペクトしてるんだよ。だけど何だろう、何を思ってプロレスしているのかわからない部分がある(笑い)。
――岩谷はあまり感情を出すタイプじゃない
ジュリア だからこそ、たまに出した時がすごい面白いけどね(笑い)。そういう選手がいるのもまた、プロレスの魅力なのかもしれないし。特に何も言わない、感情は関係ないベルトって色づけがあってもいい。ちょっともったいない気もするけどね。せっかくIWGPって名前がついてんだし。
――逆にSTRONG女子の価値は上がったのでは
ジュリア 結局ベルトの価値は持つ人によって変わるんだよってことじゃないかな。選手はよく言うじゃない? 「誰々が巻いてたベルトだから欲しい」とか。私もそう思うコトがあるけどね。でも、ベルトを取るのがゴール地点になっちゃ、もったいないよね。ベルトの歴史や重みに自分の価値を上げてもらうだけじゃ。逆に自分の価値をベルトにすりつける気持ちで私はやってる。ファンのみんなが「ベルトの価値の位置づけがわからない」とか言うけど、それ聞くとニヤニヤしちゃうね、私は。
――下半期はSTRONG女子王座が一番目立っていた
ジュリア 新しくできたベルトで、赤(ワールド王座)よりも下なんだとかIWGPより下なんだとか、そういうファンの概念があいまいになってしまう程、STRONGが主張してるわけでしょ? 文句言われるってのは。特に新しいベルトだったらなおさら、そのチャンピオンが何を見せているか。そう開き直って、自分の好きなようにやってるよ。
――持つベルトによってスタンスは変わるのか
ジュリア ハッキリ言えばそれは白(ワンダー王座)の時もゴッデスの時も変わらない。赤だって今までの歴代王者とは違うことをしたし、私はいつでも好きなことをやってるよ。みんなに応援されて期待される理想の王者像を演じようとしてみても、私がうまくやれるとは思わないしね(笑い)。
――29日の両国大会ではメーガンを迎え撃つ
ジュリア STRONGって名前がそのまんま「強さ」じゃん。めっちゃストレートなんだよね。最初の(ウィロー)ナイチンゲールとかストロングだったし、それからいろんな〝強い〟を見てきた。レスラーにはいろんな強さがあるよ。パワー、寝技、速さ、ハートの部分だったり。メーガンは今年の集大成だなって思う。
――181センチ、88キロの挑戦者の印象は
ジュリア 強いよ。パワーあるけど、決してパワーだけじゃない。頭もキレるし落ち着いてて、マイクとかも自分を見失わないで素の自分を見せてるでしょ。私は結構、ああいうタイプ好きなんだよ。そりゃ毎回アイツとやれって言われたら嫌なんだけどさ(笑い)。
――想像がつかない試合になる
ジュリア 男子レベルのサイズ感の人間と戦ったらどうなるかは、ずっとイメージしていた。大きい外国人を倒す日本人って、何かプロレスらしくていいじゃん。私はファン時代、バッドラック・ファレ vs オカダ・カズチカとか見ていた世代だからさ。ボディースラム一発投げただけで感動した。あれ見て、プロレスラーってすげえなって思えたから。いつも自分のタフさを信じつつ、試してるよ。だからもし、万が一ここでベルトを落としちゃったら、落としたでいいかなぁ。…あっ、やっぱダメだ。最近、愛着がわいてきて、手放したくなくなってきたところだから。オトコと一緒だな(笑い)。














