ソフトバンクの牧原大成内野手(31)が21日、福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、新たに3年契約を締結した。年俸変動制で2000万円アップの1億円プラス出来高でサイン。順調ならば来季中に国内フリーエージェント(FA)権の取得条件を満たす見込みだ。
球界屈指のユーティリティープレーヤーの牧原大は、今春のWBCにも日本代表として出場。8月に死球を受けて右手首を骨折し、今季は91試合の出場で打率2割5分9厘、2本塁打、32打点に終わり、規定打席に届かなかった。「複数年の話をいただいてすぐに決めた。FAを取って他球団の話を聞いてみたいという気持ちもあったが、一生福岡でプレーしたいと思った」と、生まれ故郷とチームへの愛着を語った。
会見後、鷹への忠誠心の強さを象徴する言葉を放った。「アイツ何言ってんだって言われてもいい。チームが強くあるためには下からの、育成からの突き上げが大事。それがあれば、主力の危機感が増して、みんなもっと頑張る。そうしてチームが強くなると思うから」。ファームから漏れ伝わってくる危機感はかねて知っていた。ただ、9月以降ファーム施設でリハビリを送る中で目の当たりにする光景にチームの未来を憂えた。「今は球団の管理もあって決められた中でしかやっていない。育成選手は同じことをやっていても絶対に超えられない。そこは自由な時間を潰してでもやらないと」。
2010年のドラフト育成5位入団。同期の千賀(メッツ)や甲斐らと「もう二度と、育成でプロに入りたいとは思わない」と言い合うほどプロの世界の格差と厳しさを思い知ってきた男。「プロの世界に入ったら、いろんなブランドのものを身につけたいとかあるのは分かる。誰だって見栄を張りたいですから。でも、その時じゃなく、頑張った先で買える。そこに向かって、頑張って後からお金を得られれば楽しい思いができるし、欲しいものが買える。今のうちは我慢してやるのがいいんじゃないのって話をした」。リハビリ中に交流のあった育成選手や若手に、響くかどうかは相手次第というスタンスで伝えた。
近年、ホークスは世代交代が思うように進まず、主力の高齢化が懸案となっている。一軍は3年連続のV逸で「常勝」の看板を下ろした。競争の活性化――。骨のある男は、チームが強くなるためにガツガツした若手の突き上げを求めた。(金額は推定)













