西武・山川穂高内野手(32)の1か月以上に及んだFA移籍劇にようやく終止符が打たれようとしている。

 18日に報道陣に応対した渡辺久信GM(58)は「昨日(17日)本人から電話がありました。内容に関しては言えません。いろいろ話しました」と明かした。山川のソフトバンクへの移籍で、西武球団としては通算21人目の〝FA流出者〟となる。

 数あるFA移籍の中でも異例の経緯をたどった。最終的に山川本人が渡辺GMに自身の決断を伝えたが、それまでには長い空白期間も生まれた。最後に西武側に連絡があったのはFA権を行使した11月14日までさかのぼる。代理人が球団に書類を提出しに来た同日に山川から渡辺GMに連絡を入れた。

 ただ、音信不通のような状態が長く続いたことで渡辺GMも思うところはあったようだ。去就に関する具体的な言葉を避けながらもこう語った。

「代理人からは交渉した時に『またいろいろお話はさせてもらいます』と言われていたんだけど、それから一切(連絡が)なかったから。あれ?と思った(笑い)」

 今回の山川の代理人は昨オフ、日本ハムからソフトバンクへFA移籍した近藤健介外野手(30)の代理人と同一人物。珍しく西武がこの争奪戦に参戦した背景には、新任の松井稼頭央監督が2003年の米メッツ移籍を手がけた代理人という事実があったためだった。しかし、今回の移籍に関しては山川と西武側に少なからず〝シコリ〟を残す格好となったようだ。

「山川と会う予定? 予定していないというか、どうなるか全然分からない」(渡辺GM)。コロナ禍の影響が残っていた昨年の森(西武→オリックス)を除き、FA移籍した選手は年内に球団職員から花束を手渡されて送り出されてきたが、山川は果たして――。