過酷な労働環境に明るい光が差し込んだ。巨人の大勢投手(24)が7日に都内の球団事務所で契約更改に臨み、100万円減の年俸5600万円でサインした。3月のWBCでは侍ジャパンのメンバーとして世界一奪回に貢献したが、シーズン中は不振と故障で振るわず。それでも「微減」に収めた球団にはチーム内から評価の声が相次いだ。
本人も驚きの「微減」だった。2年目の今季は故障離脱もあって登板は27試合にとどまり、防御率4・50、14セーブの成績。守護神の座を守り抜くこともできなかった。
それでもわずか100万円の減俸で済んだことに、本人は「ふがいない成績だったのでもっと下がるかなと思ったけど、球団がWBCや春先の成績などで『100万円減』ということで決めてくれた」と感謝した。
大勢の契約更改に見られるように、この冬は救援陣への風向きが変わりつつある。この日は復活を果たしたセットアッパー・中川も2500万円増で年俸1億円の大台に到達。左の救援エース・高梨は1000万円増の年俸1億1000万円で、ルーキーの船迫など主にリリーフで活躍して登板数を増やした計9人が昇給を勝ち取った。
あるチーム関係者は「ブルペン陣が適切な評価をもらえるようになってきたのはいい傾向だと思いますよ。登板過多になればその分、選手生命を削られていくのが中継ぎ投手ですし、見栄えの悪い成績でも投げた分やブルペンで肩を作った分をしっかり評価してくれるのはいいことですよ」と評価した。
さらには「大勢は成績だけ見ればもっと下がっていてもおかしくない。それでもWBCや春先の貢献度をしっかり評価してあの額に収めたのは、今後の大勢のモチベーション的にも将来入ってくる選手のためにもかなりいい影響を与えるはずです」とも分析した。
近年は救援投手の登板過多が相次ぎ、長期離脱や退団も目立っていた。しかし、腕を振った分はしっかりと評価する球団側の姿勢は大きな変革をもたらしそうだ。
(金額は推定)












