阪神・才木浩人投手が2日に兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3100万円増の年俸5000万円でサインした。

 今季は19試合に登板し8勝5敗、防御率1・82。18年ぶりのリーグ優勝を決めた9月日の巨人戦(甲子園)や、日本シリーズ第4戦(甲子園)で好投するなど、大一番でも印象に残る活躍を披露した右腕は「すごくいいシーズンでしたし、そこに戦力として入れたのは良かったと思いますが、まだもっとできたかなというところもある。そこはしっかり来年への課題にしたい」とこの1年を振り返った。

 忘れられない一球がある。WBC開幕直前の3月6日に行われた強化試合・侍ジャパン戦(京セラドーム大阪)に先発登板した才木は、〝世界最強打者〟大谷と対峙。第1打席は直球でねじ伏せ空振り三振に打ち取るも、続く第2打席ではカウント1―2と追い込んでから、フォークをすくい上げられ、バックスクリーンへのアーチを許した。

片膝をつきながら3ランを放つ大谷翔平
片膝をつきながら3ランを放つ大谷翔平

 失投などではなく「ベストボールだった」(才木)必殺の勝負球を、片膝をつきながら片手一本でスタンドまで運んだ大谷の怪物的なパワーと技術に驚愕するしかなかった才木は「世界のトップでプレーされている選手と対戦し、フィジカルも技術も根本的に違うなと感じました。自分でもいい経験をさせて頂きました」と自身の成長の糧となったと改めて振り返る。

 チームは38年ぶりとなる日本一に輝いた。だが最速157キロの大器右腕にとって今季の成績はまだ通過点。将来的な日本代表入りへの意欲を問われると「もちろん。入れるなら入りたいですし、そこに呼ばれるくらいの選手になりたい」と力強く語った。(金額は推定)