日大が違法薬物事件を起こしたアメリカンフットボール部の廃部を決定したことが28日、明らかになった。

 3人目逮捕者が前日27日に出た同部。日大はこの日、公式ホームページで「アメフト部の違法薬物の使用に関する疑いが明らかになって以来、警察の捜査に協力して参りましたが、3人目の逮捕者が出たことは誠に遺憾です。このような事態に至りましたことを厳粛に受け止め、深くお詫び申し上げます」などと謝罪文を発表した。

 その裏で日大は廃部を決定していたのだ。日大関係者によると、この日開かれた「競技スポーツ運営委員会」が廃部の決断を下したことを受けて、アメフト部の中村敏英監督がこの日夜、部員の連絡網にその決定を伝えたという。現役部員に向けては、第三者経由で廃部を知るショックを和らげることも考慮し、決定をすみやかに伝えることにした模様だ。

 以前、取材に応じた現役部員は、再生を希望していたが、かなわぬ願いとなってしまった。「フェニックス(不死鳥)」として名を轟かせた大学アメフト界きっての名門が消滅するのは、国内における競技振興への影響も懸念される。

 日大を巡っては、薬物事件の対応を巡り、林真理子理事長に辞任を求められた沢田康広副学長が、同理事長を提訴するなどゴタゴタが続いている。アメフト部を〝なかったこと〟にして幕引きを図るつもりなのだろうか。