レベルアップを果たし、悔しさを来季にぶつける。広島の栗林良吏投手(27)が28日に契約更改交渉を行い、2000万円増の年俸1億1500万円でサインした。入団4年目での1億円突破は森下暢仁投手(26)に並んで球団最速だ。

 今季は3勝7敗18セーブ、防御率2・92。シーズン序盤で不調とケガに苦しんだ。右腕は「7月以降の成績を開幕から出せたらもっと良かった。自分の負けの数がそのままチームの順位に反映されていると思う。チームに迷惑をかけたという気持ち」と振り返った。

 来季の巻き返しに向けて着々と準備も進めている。一つは自身の持ち球の精度向上だ。「フォークが今年はダメだった。もう一度しっかりできれば。今年の直球と昨年までのフォークがあれば、まだ通用すると思っているので」

 本来ならば主武器になるはずのフォークで悪戦苦闘を強いられた理由について「狙ったところに投げられない、制球がうまくいかなかったこと」を挙げている。昨年までは無意識でできていたことが、今季は一転してできなくなったことで「自分の投げたい球にできていなかった」。

 だからこそ今オフはフォークを持ち球にする他の投手に、さまざまな疑問をぶつけてみることを心掛ける。「その人なりのイメージ、使い方があると思う。もしかしたら、その人のイメージで投げたら自分にもいいものになるかもしれない。引き出しが増えるようにと思って聞いている」

 もちろん他の球種もおろそかにはしていない。「カットボール、カーブ、もちろん直球も」と栗林。さらに並行して自身の持ち球ではないスライダー、チェンジアップの習得も「もしかしたら自分も投げれるかもしれない」と貪欲に取り組むつもりだ。

 今季はプロ3年目にして初めて守護神の座を外れた。「まだ(来年は)投げる場所も決まっていない」としながらも「もう1回、9回のポジションを奪い取れるようにしたいなと。それを1年間守り切れたらなと思う」と力強く語った。

 来季4年目は全球種に磨きをかけてバージョンアップを果たし、クローザー定着を目指す。(金額は推定)