阪神との史上初の合同Vパレードが23日に行われ、オリックスは午前に大阪・御堂筋、午後から1996年以来となる神戸・三宮をパレードした。中嶋聡監督(54)は「毎回、人の多さにビックリします。タイガースと合同ですので(ファンが)いなかったらどうしようとかいろんなことを考えて…。もともといた本拠地ですし、神戸でやれると思っていなかった。96年はどこを回ったっけ、と思いながらね。本当にうれしかった」と喜びを口にした。
この日は2か所を両球団が入れ替わる形で行われ、見物客は阪神の計65万人に対してオリックスは計35万人。大きく水をあけられたが、見守った球団関係者は「ウチのパレードの時も黄色いユニ(ホーム)のファンはいたけど、なんとか集まってくれてよかった。阪神と一緒にできたことは関西のためにもよかったと思う」と胸をなで下ろしていた。
ただ、オリックスにはバツが悪い側面もあった。大阪府と兵庫県がパレードの運営資金に公金を使わず、5億円を目標としたクラウドファンディングを設立して寄付を募った。ところが、この日までに2割に当たる1億円にも満たず、しかもその多くが阪神ファン。結局残りの約4億円を財界からの協賛金で賄う事態となっている。そのため「阪神との合同でも寄付が集まらないなら、ウチだけならどうなっていたか…。もっと集まらないことになっている」(フロント関係者)と肩をすぼめている。
幸い、大阪には毎年開催される行政イベント「御堂筋ランウェイ」があり、イルミネーション点灯式などで多くの人でにぎわう。昨年のVパレードはこれにオリックスが便乗する形で招待されただけに「今後ウチだけ優勝するならその形でやらせてもらうのが一番いい。簡素化できていいでしょ。さすがにパレードはやりたいですから」(同)というわけだ。
行政側が頭を抱えるのは警備費の問題で、今回も府の職員が無給で休日出勤して警備に当たる苦労もあった。人気球団との合同で何とか実現にこぎつけたが、オリックス単独なら昨年の便乗方式が最も効率的に違いない。











